2015年 岡山大学医学部 物理 過去問 解説

解答方式 時間 大問数 難易度
記述・空欄補充・描図方式 120分(2科目) 4問 易しい

■設問別分析

大問 区分 内容 難易度
1 力学 滑車にかけられたおもりのつり合いと運動に関する問題。
問3はおもり3が初速度を持つことに注意。鉛直投げ下ろしの運動となる。
問6はおもりにはたらく力を考えるとよい。合力が0となるため等速直線運動をする。
やや易
2 原子
電磁気学
問2(2)の電気力線の図は、ほとんどの教科書に書かれている基本的な図である。問3の磁束密度の向きは右ねじの法則、力がはたらく向きはフレミングの左手の法則から。ほかの設問については公式に代入するだけである。 やや易
3 熱力学 問1, 問2は気体の状態方程式から。CからAへの変化は、グラフの傾きが一定であることからV/T=一定、つまり定圧変化である。内部エネルギーの変化については気体の温度変化、仕事については気体の体積変化に注目すればよい。 標準
4 波動 問4は固定端反射であることから反射波は逆位相になる。問5は重ね合わせの原理から。問6は点Aが固定端であることから定常波の節となることがわかる。点Aから1/4波長進んだ位置が腹になり、その後1/2周期ごとに腹がある。 やや易

■傾向と対策:様々な分野から幅広く出題される。近年は易化傾向。

基本~標準レベルの問題が様々な分野から幅広く出題されるのが特徴。2014年度、2015年度は結果のみを記す形式となっているため取り組みやすく、近年は易化傾向にある。グラフ描図の問題は毎年出題されており、教科書の内容を満遍なくしっかりとマスターすることが重要。