インフルエンザに注意して!

インフルエンザの感染が徐々に広がっています。十分に注意をしてください!

 

インフルエンザとは?

有名な病気ですが、一応解説をしておきます。インフルエンザとはオルソミクソウイルス科に属するA型インフルエンザウイルスやB型インフルエンザウイルスなどによって引き起こされる感染症で、よく言われるH○N△型というのはウイルスの型番のようなものと思ってもらえればいいと思います。これまでに1918年のスペインかぜや1957年のアジアかぜ、1968年のホンコンかぜ、1977年のソ連かぜと度々、世界的大流行いわゆるパンデミックを引き起こしてきました。

 

症状は?

1-2日の潜伏期間の後、突然の発熱に頭痛、全身の筋肉痛、関節痛などの全身症状を伴います。健康な人であれば3-4日で症状は軽快しますが、呼吸器疾患や心疾患を抱える人、高齢者、乳幼児などでは肺炎を合併し致死的となることがあります。また乳幼児ではインフルエンザ脳症の合併がごく僅かですが見られ、こちらの致死率は30%程度となっています。

 

治療は?

基本的には抗インフルエンザ薬(有名なのはタミフル、リレンザなど)にて治療を行います。もちろん、安静や水分補給、場合によっては熱さましなどの対処療法も必要となりますが、インフルエンザに感染した場合は早期治療が最も重要です。感染が疑われる場合は自己判断、自己治療などはせずにすぐに医療機関を受診するようにしましょう。

 

ワクチンには意味が無いという意見があるが?

免疫について詳しく述べ始めると終わりが見えなくなるので簡単にまとめますが、現行のワクチンはインフルエンザウイルスが直接到達することになる粘膜には効果をもたらしてくれません。よって、感染の予防は出来ないということになりますが、インフルエンザウイルスが体内に入ってきた時にウイルスと戦う力を高めてくれる作用があるので、重症化を防ぐことは出来ます。人によって考え方はいろいろと違うかと思いますが、私なら接種をお勧めします。

 

最後に

エボラについての記事をまとめた時にも少し触れたかと思いますが、私達は、ニュースなどで報道されるような重篤な疾患(最近で言えばエボラやALSなど)に注目してしまいがちです。ですが、インフルエンザや肺炎などの身の回りにある病気の方が本当はより恐ろしいと私はいつも感じます。現に肺炎は日本人の死因第3位にまで登りつめてきました。体調の変化を見逃さず、早期治療の機会を逃さないように十分に心がけてください。

 

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