上海に行ってきました。

ブログ記事一覧

 

中医学(日本でいう漢方)の病院を見学するために、上海へ行ってきました。病院の見学の様子についてはまた今度にして、今回は観光地の感想を書こうと思います。訪れた観光地は、烏鎮、蘇州、黄山、杭州の4か所です。

 

烏鎮は東洋版ベネチアというべき水郷で、距離的に近いこともあり、上海に住む人々にも人気の観光地です。川を挟んで、テーマパークのように整備された西部区域と、住民が昔ながらの生活を続ける東部区域とに分かれています。東部区域はツアー客が多くて、落ち着いて見られない雰囲気でしたが、西部区域は温泉街を思わせるような通りと、水郷を行き交う小舟がとてもいい味を出していました。

 

蘇州は中国4大庭園に数えられ、世界遺産にも登録されている美しい庭園が魅力の観光地です。しかし、実際に行ってみて感じたのは、庭園は静かな環境で見なければ味わえないということでした。有名な庭園は観光客でごったがえしていて、むしろそれ以外の庭園の方が、静かですいていて良かったように感じました。蘇州に限らず中国の多くの観光地で共通の問題なのですが、せっかくのいい場所が混雑と喧騒で台無しになっているのがとても残念です。

 

黄山は今回の旅で最も楽しみにしていた場所でした。数多くの文人が訪れ、「黄山を見ずして山を見たというな」とまで言われた名山で、水墨画の世界を実際に見ることが出来ます。しかし、ロープウェーで山頂部へ登ってみると、霧で何も見えません。。。登り始めたばかりにも関わらず、足どり重く歩き回っておりました。ところが、気まぐれで当初のコースには予定していなかった峡谷への下り道へ入ったところ、山頂部から少し下ったところは霧がかかっておらず、写真で見るような美しい雲海が広がっておりました。加えて、山頂部に比べてずっと人が少なく、いい写真がたくさん撮れました。一緒に行った2人は、峡谷へ降りることに難色を示していたのですが、本当に行って良かったです。その上、もう一度山頂部へロープウェーで登ると、朝よりも霧が晴れており、なかなかの景色を見ることができました。なお、帰りの下山ロープウェーは長蛇の列ができており、2時間も並ぶことになりました。。。

 

杭州は西湖という世界遺産に登録された美しい湖の周囲にある都市です。全周15kmの湖の周りに、西湖十景とよばれる見どころが点在しています。湖岸はとてもきれいに整備された公園になっておりました。完全に一周はしませんでしたが、2/3周くらいを歩いて、残りを船で回りました。小雨がぱらつく天気で、見通しが悪かったのは残念でしたが、それでも湖面を行きかう大小多数の船と、湖岸の寺院が織りなす景色は、とても印象的でした。

 

今回の旅は、どの日も雨が降ったりやんだりの天気で残念な面もありましたが、宿や移動で大きなトラブルもなく、念願の黄山を見れて、満足のいくものでした。また中国へ行く機会があれば、今度は武陵源や桂林に行ってみたいと思います。