救急医学の実習がありました。
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救急医学の授業で心肺蘇生の実習を行いました。
倒れている人を見かけたら、周囲の安全を確保した後に声をかけて意識の有無を確認します。意識が無い場合は周囲の人に助けを求め、医師を呼んでもらい、救急カートとAEDを持ってきてもらいます。呼吸と脈拍がなかったら、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2の割合で繰り返します。胸骨は胸の中心にあり、ここを両手で強く押し込んで5cm以上沈むようにします。圧迫の解除もしっかりと行わなければなりません。胸骨圧迫は1分間に100回以上行うとされています。意外と体力を使うので、複数人いる場合は交代で行うのが望ましいです。AEDが来たらまず電源を入れて、音声指示のとおり極板シールを身体に貼り付けます。自動的に心臓の動きの診断が行われ、必要なら電気ショックを与えます。このとき感電を防ぐために、患者から十分にはなれる必要があります。心拍が戻らない場合は、音声指示のとおり胸骨圧迫を繰り返します。
心肺停止して1分後に心肺蘇生が行われた場合90%の救命率がありますが、その後は1分ごとに10%ずつ蘇生する確率が下がっていきます。さらに、脳血流が途絶えると3、4分で脳に重篤な障害をもたらします。倒れてからすぐに救急措置を行うことが大変重要です。
福岡県は救急車到着までの時間が6分20秒で主要都市中で2位、病院搬送までの時間が26分23秒で1位、救命率が32.7%で1位という大変優秀な成績を誇っています。福岡は医師の数も多く、講義をした先生が倒れるなら福岡がいいと言うほどでした。
僕はまだ倒れている人は酔っ払いにしかあったことがありませんが、いざという時がきたら学んだ技術を生かしたいと思います。