2025年大学入学共通テスト解説:新課程対応の特徴と平均予想点

 

2025年1月18日・19日に実施された大学入学共通テストは、新課程対応として初めて行われた試験でした。各科目で出題形式や範囲に変更が見られ、特に思考力を問う問題が増加したことが特徴的です。元々のセンター試験から共通テストへの変更の意図がより明確に試験問題に反映されたと言えるかと思います。

本記事では、科目ごとの変更点や配点、平均予想点を詳しく解説し、2024年以前の共通テストとの違いにも注目しながら、受験生が今後の学習計画を立てるための指針を提供します。

 

1.科目

国語

 

変更点: 試験時間が80分から90分に延長され、現代文の大問数が2問から3問に増加しました。  これに伴い、現代文の配点は3問で110点、古文と漢文は各45点となりました。文章量と設問数の増加により、時間配分と読解力がより一層求められる内容となりました。難易度は昨年と同程度と評価されています。平均予想点は約120点と見込まれています。

英語(リーディング・リスニング)

 

変更点: 大きな変更点はありませんでした。リーディングでは文章量が増加し、情報処理能力が試される内容となりました。設問の難易度は標準的で、時間配分が鍵となりました。リスニングは昨年と同程度の難易度で、日常的な会話や講義形式の問題が中心でした。全体として、英語は昨年並みの難易度と評価されています。平均予想点は、リーディングが約52点、リスニングが約67点と見込まれています。

数学

 

変更点: 数学Ⅰ・Aの試験時間が60分から70分に延長されました。  また、出題範囲に「数学C」が追加され、「ベクトル」や「平面上の曲線と複素数平面」などの内容が含まれました。数学Ⅰ・Aは基本的な問題が多く、標準的な難易度でした。一方、数学Ⅱ・B・Cでは思考力を要する問題が含まれ、やや難易度が高かったとの分析があります。全体として、数学は昨年と同程度の難易度と評価されています。平均予想点は、数学Ⅰ・Aが約51点、数学Ⅱ・Bが約58点と見込まれています。

化学

 

変更点: 大きな変更点はありませんでした。基礎的な知識を問う問題から応用的な計算問題まで幅広く出題され、特に実験結果の考察やデータの解析を求める問題が多く、受験生の理解力と応用力が試されました。難易度は昨年と同程度とされています。平均予想点は約55点と見込まれています。

生物

 

変更点: 大きな変更点はありませんでした。基礎的な知識の確認とともに、データ解析や考察を要する問題が出題され、特に生態系や遺伝に関する問題で深い理解が求められました。難易度は昨年と同程度とされています。平均予想点は約55点と見込まれています。

物理

 

変更点: 大きな変更点はありませんでした。力学や電磁気学の基本的な問題が中心で、一部思考力を要する問題も含まれており、受験生の総合的な理解力が試されました。難易度は昨年と同程度とされています。平均予想点は約63点と見込まれています。

情報

 

変更点: 2025年度から新たに「情報Ⅰ」が共通テストの科目として追加されました。  試験時間は60分で、配点は100点です。情報社会における問題解決やデータの活用、情報モラルなど、情報リテラシー全般に関する問題が出題されました。初めての試験ということもあり、難易度は標準的と評価されています。平均予想点は約60点と見込まれています。

 

【情報】の2025年度国立医学部共通テスト配点・割合

2.まとめ

全体的に、今年度の共通テストは各科目でいくつかの変更点がありましたが、難易度は昨年と同程度であり、基礎的な知識の定着と応用力が求められる内容でした。受験生の皆さんは、自己採点および2次試験の傾向、配点を踏まえて国公立受験校を決めて下さい。

 

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