兵庫医科大学医学部│数学の傾向と対策

兵庫医科大学医学部の傾向と対策(数学)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2022年度入試

科目 数学 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆(最高5、最低1) スピード ☆☆☆(最高5、最低1)

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 対数関数、確率、図形の性質、2次関数、整数の性質 対数の計算、条件付き確率、メネラウスの定理、2変数関数の最大、1次不定方程式の整数解 記述式 標準
2 式と証明、2次関数 絶対値と不等式の証明、絶対値付き1次関数のグラフ・最小値 記述式 標準
3 三角関数、式と曲線、微分法、積分法 3倍角の公式、媒介変数表示、ハイポサイクロイド、曲線の長さ、面積 記述式 標準

傾向と対策

難易度は、全体としては標準であり、小問集合には基本的なものもある。見覚えのありそうな問題がほとんどだが、解答までに多くの作業を必要とするものが多い。また、それらを答案としてすべて記述しなければならないので、集中を切らさないようにしたい。解答時間に対して設問の数が多すぎることはない。丁寧に解き進めよう。
まずは、基本から標準までの問題を網羅的に演習して、幅広い対応力を身に付ける。そのうえで、大問一つ当たりのボリュームが大きい入試問題集を演習して、繁雑な計算や場合分けなどをミスせず最後まで解き切る力を養おう。また、グラフや図形がらみの問題は、視覚的な考察によって計算など、作業の多くを回避できる場合がある。答案の記述は、数式や文章はもちろん、図表なども簡潔かつ要点をおさえた作成を心掛けたい。指導者に答案を点検してもらうのも効果的な方法である。

2021年度入試

科目 数学 解答時間 90分
難易度 スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1
2
3

傾向と対策


2020年度入試

科目 数学 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 小問3問 (1)微・積分法 (2)2次不等式 (3)組合せ 記述式 標準
2 複素数平面 複素数平面を用いた図形の証明 記述式 標準
3 式と証明、微・積分法 不等式の証明、二項定理、対数関数 記述式 標準

傾向と対策

大問3題で解答時間は90分の全問記述式の試験である。大問2,3は小問3~5問の誘導形式になっていることが多い。出題範囲は数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B(数列・ベクトル)で、小問集合の頻出分野は数と式、2次関数・2次方程式、三角比、三角関数、場合の数、整数、数列であり、大問2以降の頻出分野は微・積分法、確率、数列である。また図形に関する問題や分野を超えた融合問題も出題されるので、幅広く学習する必要がある。難易度は標準レベルだが計算力が必要なので、幅広い知識の習得と演習が必要である。

2019年度入試

科目 数学 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 小問集合 2次方程式 漸化式 ベクトル 場合の数と確率 記述 標準
2 図形の性質 正五角形と面積 証明 円の性質 三角比 記述 標準
3 微分法

積分法

合成関数の微分 対数関数の微分と積分 体積を求める問題 記述 標準

傾向と対策

すべての問題で途中の計算過程の記述が求められていることに注意。昨年度もそうであるが、計算力がかなり要求される問題も出題される。日頃から自分で解ききる訓練をしておくことが大切である。

2018年度入試

科目 数学 解答時間 90分
小問集合・微積・複素数平面の出題が2年連続である。また、小問集合の配点が他の問題の2倍になっている。 微積 複素数平面
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 小問集合 剰余の問題・極限の問題・二次関数の問題・四角形の条件+ベクトルの問題である。 記述 やや易
2 微積 x,y,z平面に関する体積・表面積の問題である。かなりの計算力を要します。 記述 やや難
3 複素数平面 複素数平面における実数条件と軌跡を問う問題である。基本に忠実に解く必要があると思われる。 記述 標準

傾向と対策

小問の中に色々な分野の基本問題がふくまれていて、最も配点が高くなっている。また、時間的にも余裕があると思われます。微積・複素数平面を中心にベクトル・数列、また色々な関数の分野の基本問題をしっかり準備して下さい。

2017年度入試

科目 数学 解答時間 90分
微分積分法、数列、確率が頻出。大問1は幅広い分野から。 微積 数列
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 数I
数II
数A
数B
(1)集合の考え方に基づいた最大・最小の推定。(2)線形計画法。(3)関数方程式。二次方程式として考える。(4)三角関数(正弦定理)を使った図形と計量(5)漸化式を立てて確率を導く。 記述

(1)(2)(3)(5):標準

(4):やや難

2 数II (1)四次関数のグラフ。因数定理を使った因数分解。(2)接点のx座標および接線の方程式を文字でおいて恒等式を導く。係数比較法。(3)面積。部分積分法 記述 (1):標準

(2)(3):やや難

3 数IⅢ 複素数平面上の点の軌跡。(1)円を描く場合。(2)垂直二等分線を描く場合。(3)円を描く場合。(4)円と直線が共有点を持つ条件を考える。 記述 やや難

傾向と対策

大問1の小問集合を含め、すべての問題で計算過程および解答推論の記述が求められる。小問集合では三角関数等の平面図形に関する問題、場合の数などの出題頻度が高いが、幅広い知識が問われる。大問2以降は、微分積分法、確率、数列、ベクトルが毎年のように出題されている。小問3~5問程度の誘導形式となることが多い。

2016年度入試

科目 数学 解答時間
本質の理解が大切.公式を覚えているだけでは対応できない問題が多数. 図形 数列
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 数AⅡB (1)を組み合わせる.(2)「全ての実数について成り立つ」という表現で関数を決定するときは具体的な値を代入してみると良い.(3)群数列は法則に従う部分とそうでない部分の境目に注意する.(4)整数は余りに分けるか不等式で挟むか.②は①を拡張する.(5)定数分離の問題. 記述 標準
2 数B (1)正射影ベクトル.(2)平面OABの方程式を求めて点と平面の距離を求める.(3)三角形OABの外心を通り平面OABに垂直な直線上で点Cとの距離を考えると良い.(4)平面OABと点C, Pとの距離の関係だけに着目する. 記述 標準
3 数A 完全順列問題.となる順列の場合の数を考えるので,となるものは一旦前者の場合に合わせて数えると漸化式を作れる.最後の問いは解ける漸化式に持ち込むことを考える.余談だが,を十分に大きくするとに収束する. 記述 標準

傾向と対策

定義や定理の理解を,問題を通じて問われる.関西地方の大学全般に言える傾向で,教科書のコラムにある知識なども身につけておこう.その上で,国私立を考えず関西地方の問題を解くと良い.近畿大学なども同じ系統.

2015年度入試

科目 数学 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 (1)

1 (2)

(3)

(4)

(5)

数学B

数学Ⅱ

数学Ⅱ

数学Ⅲ

数学B

ベクトルを用いて三角形の面積を求める問題

 

解と係数の関係

放物線と直線で囲まれた面積。1/6公式の利用。

 

微分を用いた法線の方程式。微分係数の定義を用いて極限を求める。

 

数列の一般項を求める問題。求めた数列と条件から不等式の解を求める。

記述形式

やや易

標準

標準

2

1

数学A

 

 

球を取り出す排反試行の問題

2色の場合の確率と期待値。3色の場合の確率。漸化式を用いた確率。

記述形式 標準
数学Ⅲ 定積分で表された関数。2曲線の交点、接点。2曲線で囲まれた面積。y軸回りの回転体の体積。 記述形式 標準

傾向と対策

2014年度の問題は難問が出題されず、標準的な問題が多い。高得点を取れるかは正確な計算力が鍵となる。要点を押さえた記述答案を書く練習が必要。

2014年度入試

傾向と対策

難易度も出題範囲も幅広い。スピーディな計算が必要

大問1
小問集合。小問集合ではあるが、論理構成や計算力を問われる問題は多い。答えだけでなく、計算過程も記述するため、普段からきれいに解答をつくる習慣をつけておかなくてはならない。

大問2,3
各分野から広く出題されるが基礎的な問題が中心である。図形問題の場合は複数の解答を意識して解いていく必要があり、図の書き方も日頃から入試本番を意識して練習しておく。場合の数の問題は数え上げの問題が出題され、時間が不足しないように時間配分を事前に決めておく必要がある。