2015年 広島大学医学部 数学 過去問 解説
解答方式 |
時間 |
大問数 |
難易度 |
記述 |
150分 |
5問 |
標準 |
■設問別分析
大問 |
区分 |
内容 |
難易度 |
1 |
数Ⅲ |
(1)円と反比例の交点を探すが,円は中心と半径がわかるのでここをきっかけに解く.(2)パズルのように面積を出す.求積しやすい部分を見つけること.(3)置換積分と指定してあるが,円の一部なので答えは暗算で出せる.(4)回転体の体積なので回転軸に垂直または並行に切断する.後者は計算がきつくなる場合があるので,その際は前者で解を出すと良い。 |
標準 |
2 |
数Ⅲ |
(1)2次関数の頂点からx軸までの距離.中学数学の理解を問われる.(2)2次関数で囲まれた面積は方べき値の連続和なので[math]{ l }_{ n }[/math]と面積比が対応する.(3)[math]{ l }_{ n }[/math]が[math]{ p }_{ n }[/math]と[math]{ q }_{ n }[/math]で与えられるので[math]{ q }_{ n }[/math]を[math]{ n }[/math]で表すことに集中すると良い。 |
標準 |
3 | 数Ⅲ | (1)(2)空間座標の問題だがそれぞれzx,xy平面上の問題と考えると良い.(3)は(2)からuの値を決められるので難しい問題ではない。 | 易 |
4 | 数A | 楕円の絡む問題.楕円は物理量なので計算をうまくこなす事が鉄則となる.(2)(3)は極限なのでどんな不定形であるかを意識して処理をする。 | 易 |
5 | 数A | 組分けの場合の数を問う問題.教科書にある問題を正しく理解しておけば良い.最後の問題で確率[math]{ p }_{ n }[/math]が[math]\frac { 1 }{ 3 } [/math]以下になるnの範囲を求めるが,[math]{ p }_{ n }[/math]のnに対する増減を言及すること。 | 標準 |
■傾向と対策:粘り強く考えると方針は立ちやすい。
特別に難しい,または複雑な問題が複数出題されることは稀で,基礎の理解を問う良問が出題される.教科書にある定義と定理をより深く理解することが大切で,過去問を用いてこれらの理解に取り組むと良い。 |