2015年 広島大学医学部 物理 過去問 解説

解答方式 時間 大問数 難易度
記述・記号方式 60分 3問 標準

■設問別分析

大問 区分 内容 難易度
1 力学 台車とばねの問題。少々計算力が要求されるが典型的な問題であるため前半は完答したい。
問5は相対運動の単振動であることに気づけばよい。
例年出題されるのが問6のグラフ選択の問題。公式を暗記するだけでは太刀打ちできないので、日頃から物理的な意味を考察する訓練を行いたい。
標準
2 電磁気学 磁場中を円運動する金属棒の電磁誘導の問題。
標準的な難易度だが、問2で用いる抵抗値をうっかりRをしないように注意。その後の問題で連動して失点してしまう。
問4ではxの次数やx=0, aなどの特徴的な値を代入したときについて考えればよい。
標準
3 熱力学 気体の状態変化に関する問題。
難易度は低く基礎的な事項を理解していれば完答できる。
問5、問6はCとDの状態を比較しボイルの法則を用いればよい。
問7はCとAの状態を比較しボイル・シャルルの法則を用いればよい。

 

■傾向と対策:近年は力学、電磁気学、熱力学から必ず出題されている。

2015年は3題構成に戻り、難易度は全体としてみれば易化した。しかし各設問の難易度にばらつきがあり、高得点を狙うには高い計算力や上手な時間配分が求められる。
題材はオーソドックスだがじっくりと考察させる問題もあるため、公式を暗記するだけではなく物理的な意味も理解したい。