2025年共通テスト新科目「情報」の効果的な対策方法と医学部の配点傾向

2025年共通テスト新科目「情報」の効果的な対策方法と医学部の配点傾向

共通テスト「情報」の対策はどうすればいいの?

2025年から、大学入学共通テストの科目に新しく「情報」が加わります。

高校で学習する「情報1」が試験範囲となっており、プログラミングの知識などを問う内容です。

医学部でも「情報」を配点化するところが多く、対策が必要となります。そこで、共通テスト「情報」の対策方法や医学部ごとの配点などを見ていきましょう。

 

共通テスト「情報」の対策方法とは?

共通テスト「情報」は新科目のため過去問がありません。そのため、まずは教科書レベルの知識を確実に定着させることが大切です。「情報1」の教科書に出てくる基本用語については確実に覚えるようにしましょう。「情報2」については共通テストの範囲外となっているので注意してください。

また、共通テスト「情報」のサンプル問題を活用する勉強方法も有効です。本番で傾向や難易度が変わることもあり得ますが、出題形式の目安などとして活用すると良いでしょう。


共通テスト「情報」の問題には、DNCLと呼ばれるプログラミング言語が使用されます。教科書に載っているプログラミング言語とは種類が異なるため、サンプル問題でDNCLに慣れておくことがおすすめです。

共通テスト「情報」の対策方法が全く分からない人や、より効率よく「情報」の学習を進めたい人は、AI教材やスタディプラスを活用するのも良いでしょう。例えば、PMD医学部専門予備校では、共通テスト対策にも役立つAI教材「atama+」を活用しています。医学部受験生は共通テスト対策が必要な科目数も多くなるので、情報対策についても効率よく進めたいところです。

 

共通テスト「情報」の医学部での配点は?

共通テスト「情報」の配点は、医学部によって異なります。配点を0にする大学は限られていますが、配点を行う医学部の間でも配点比率5%未満~10%以上と大きく異なります。志望校の配点比率も確認したうえで、共通テスト「情報」対策にどのくらいの時間を割くのかを考えましょう。

 

まず、北海道大学医学部は共通テスト「情報」を配点化しない方針を示しています。共通テストと2次試験の両方が同点の受験生がいた場合に「情報」の得点で順位を決めるとしていますが、そのようなケースは稀だと考えられます。

東京大学東京医科歯科大学(前期)、広島大学などの医学部では、共通テスト「情報」の配点を10%としています。配点比率10%とは、医学部にもよりますが「化学」などの理科1科目と同水準の配点と考えると良いでしょう。「情報」の対策を軽視できないことが分かります。東京医科歯科大学の後期や熊本大学医学部などは配点比率が11.1%で、より高水準になっています。

 

一方、鹿児島大学佐賀大学鳥取大学では、共通テスト「情報」の配点比率が3%以下となっています。共通テスト「情報」がどうしても苦手な場合は、配点比率が低い医学部を選ぶのも1つの方法です。ただ、配点比率の多少はあるものの大半の大学が共通テスト「情報」を配点化しているので、まずは対策を行う方針にしておくことをお勧めします。

医学部ごと、入試日程ごとに共通テスト「情報」の配点比率をより詳しく知りたい受験生は、PMD医学部予備校がまとめた表を参照してください。

 

 

【情報】2025年度/共通テスト(国公立医学部)の配点・割合

【表の見方】

日程:各入試方式
共通テスト合計点:共通テストの合計得点
配点:「情報」のみの得点
配点比率:「情報」の得点が合計点に占める割合

 

大学日程共通テスト合計点配点配点比率
北海道前期配点しない※1
旭川医科前期570203.5%
旭川医科後期620203.2%
札幌医科前期750506.7%
弘前前期1,050504.8%
東北前期550509.1%
秋田前期600508.3%
秋田後期(一般枠)750506.7%
秋田後期(地域枠)5005010.0%
山形前・後期950505.3%
福島県立医科前期700507.1%
筑波前期950505.3%
群馬前期475255.3%
千葉前・後期475255.3%
東京前期1,00010010.0%
東京医科歯科前期1801810.0%
東京医科歯科後期50055.611.1%
横浜市立前期1,000505.0%
新潟前期800506.3%
冨山前期1,00010010.0%
金沢前期950505.3%
福井前期1,00010010.0%
福井後期5005010.0%
山梨後期1,00010010.0%
信州前期5005010.0%
岐阜前期950505.3%
浜松医科前・後期475255.3%
名古屋前・後期950505.3%
名古屋市立前期600508.3%
三重前・後期650507.7%
滋賀医科前期650507.7%
京都前期275259.1%
京都府立医科前期5005010.0%
大阪前期500255.0%
大阪公立前期675253.7%
神戸前期380205.3%
奈良県立医科前・後期900505.6%
和歌山県立医科前期900505.6%
烏取前期920202.2%
島根前期730304.1%
岡山前期550509.1%
広島前期1,00010010.0%
山口前・後期950505.3%
徳島前期配点しない※2
香川前期配点しない※3
愛媛前期5005010.0%
高知前期950505.3%
九州前期475255.3%
佐賀前・後期640101.6%
長崎前期465153.2%
熊本前期4505011.1%
大分前期5005010.0%
宮崎前・後期1,00010010.0%
鹿児島前・後期925252.7%
琉球前期1,00010010.0%
琉球後期1,1001009.1%

※1 北海道大学:共通テスト・2次試験共に同点の場合、情報Ⅰの成績を活用して順位決定
※2 徳島大学:総合判定の参考とする。2027年度入試から点数化の予定
※3 香川大学:総合点が同点の場合、情報Ⅰの成績を活用して順位決定
※ 空欄は未公表

 

 

AI教材のatama+で学習を効率化

pmd-atama+

新科目の「情報」が加わることで、共通テスト対策により多くの時間を割く必要が出てきます。特に医学部入試では必要な受験科目が多くなりがちで、学習効率を徹底的に高めることが大切です。私立医学部の併願や、国公立2次対策も考えると、共通テスト「情報」対策にかけられる時間は限られるでしょう。

とはいえ、2025年スタートの新科目で当初は難易度が安定しないこともあり得ます。対策をおろそかにしていると大量失点のリスクもあり、AI教材などを活用して効率的・効果的な共通テスト「情報」対策を行うことが望ましいです。

 

PMD医学部専門予備校では、AIを活用したatama+という教材を導入しています。AIにより一人ひとりが最適な問題演習等を行え、学習効率が高まる点がメリットです。苦手分野の把握から克服に必要な演習までをAIがサポートすることで、共通テスト対策についても限られた時間内で行いやすくなります。

atama+|AI × コーチ|AI(人工知能)を活用したラーニングシステム

 

スタディサプリ「情報」

スタディサプリ

共通テスト「情報」対策として「情報1」の要点を効率よく把握したい受験生には、スタディサプリ「情報」も役立ちます。映像授業を自分のスケジュールに合わせていつでも視聴できるので、スキマ時間を活用した対策が可能です。

 

「情報」は新しい科目のため、対策に役立つ教材が少なく自分に合った教材を見つけるのに苦労する受験生も多いでしょう。スタディサプリであれば既に多くの映像授業を提供している実績があるため、共通テスト「情報」対策にも安心して活用しやすいです。

 

まとめ

共通テスト「情報」対策には教科書やサンプル問題が役立つ
AI教材atama+やスタディサプリ「情報」で学習効率を高められる
大半の医学部が共通テスト「情報」を配点化するが配点比率は異なる