2015年度センター試験|設問別分析|化学

大問

区分

内容・分析

1

物質の構造

▶︎正誤問題、式を求める問題など基本的な問題に加え、コロイドに関する問題や気体の計算問題などの新課程になり出題され始めた問題が含まれている。いずれも基本的な問題であるが、新課程の対策が不十分であれば難しかったかもしれない。

2

物質の変化と平衡

▶︎ほとんどが過去問で対策していれば十分対応できる問題であるが、問3の溶解度積の問題には注意したい。混合による濃度変化を見落とさないようにする。

3

無機

▶︎ポイントになるのは問5、問6。

問5は銅とアルミの混合比を求める問題であるが、グラフの読み取りを行い、さらに連立方程式を立てて解く問題。実験順はAl→Cuであるが、問われている順番はCu→Alとなっていることにも注意したい。

問6は電池や酸化還元反応に関する問題。実験の意味も受験生にはわかりづらいものであるが、錯イオンやフェノールフタレインなどのキーワードに気づけば問題は解ける。やや難易度は高いため注意しておきたい。

4

有機

▶︎ポイントになるのは問5。

芳香族化合物の分離に関する問題であるが、過去問には出題されていないため、迷った受験生が多かったかもしれない。

5

合成高分子

▶︎問3のビニロンの計算問題は対策していなければ難しいが、医学部を受ける受験生であれば必ず正解したい問題。

6

天然高分子

▶︎アミロース、アミロペクチン、グリコーゲンの構造を把握してなければ難しいが、第5問と比較するとこちらの方が解きやすいものであった。