2015年 香川大学医学部 化学 過去問 解説

解答方式

時間

大問数

難易度

記述・論述

計算・作図

2科目

180分

1~6問

(5・6は選択)

難しい

難易度:1/3 スピード:1.5/3

 

設問別分析

大問

区分

内容

難易度

1

理論

【周期表、電気陰性度、有点・沸点、極性】

周期表、電気陰性度、有点・沸点、極性に関する、最も基礎的な内容の出題。論述も、問題文を参考にしてもかける内容。

易しい

2

理論

【金属結晶、体心立方格子、密度から原子量計算、共有結晶】

問題に、体心立方格子・イオン結晶の図も示されているので、これを参考に解答することができる。共有結晶に該当するものを選択する問題も正解がダイヤモンドと黒鉛という基本的な問題。

易しい

理論有機

【プロピオン酸、電離度・PH計算、モル凝固点降下から有機物の分子量計算、有機物の分子量決定】

プロピオン酸による二酸化炭素の遊離・プロピオン酸の燃焼式は簡単。電離度を求める問題も、同じ1価の弱酸の酢酸の場合と全く同じ手順で求めることができる

易しい

4

有機

【芳香族化合物の構造式の決定、テレフタル酸、構造異性体、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸】

構造式決定の問題としては最も基本的な出題。サリチル酸メチル・アセチルサリチル酸の生成の問題も教科書レベル

5

選択

有機理論

【糖類の構造と性質、単糖の燃焼熱】

糖類に関する基礎的な知識が問われている問題。糖類やペプチド(アミノ酸)などは一つの大問として総合的に出題されることが多いので注意が必要

6

選択

理論無機

【酵素・触媒、反応温度とアンモニアの生成率‐時間曲線】

酵素と触媒についての論述が3問出題されている。また、アンモニアの生成率と反応時間の関係が、温度や触媒によってどう変化するかを問われている。化学平衡についての基本的な理解が出来ている受験生には難しくはない問題である

 

傾向と対策:理論は基礎の理解を、有機は基礎的な知識を中心に出題

それぞれの大問ごとの出題文が丁寧なので、語句の穴埋めをしながら読んでいくと、その後の設問を解いていく上での手がかりになる。論述やグラフへの記入などの問題も含め、語句記入・反応式記述・計算などどの問題も内容は基本を中心としたものばかりである。問題数は多く感じるが、理科2科目180分なので時間的にも余裕はある。選択問題はⅥ番の有機の方が若干簡単である