2015年 横浜市立大学医学部 化学 過去問 解説

 

解答方式

時間

大問数

難易度

計算・論述・図説

2科目180分

3問

やや難

■設問別分析

大問

区分

内容

難易度

1

理論

【ハーバー・ボッシュ法、活性化エネルギー・反応速度・化学平衡】

100字程度の論述が1問、50字程度の論述が2問、出題されている。アンモニアの工業的製法に関しての反応条件をについて反応速度や化学平衡と関連して理解していれば、論述式の問題も正解することは難しくない。

標準

2

有機

理論

【エステルの構造決定、マレイン酸・フマル酸】

Aが2価カルボン酸のジエステルであることに気付くことが重要。また、DとGが幾何異性体であることから融点・極性の違いを説明できる。計算問題は、分子量が分かるので構造式が分からなくても正解を出して欲しい。

やや難

3

無機

理論

【アルミニウム、原子の質量、熱化学方程式】

80字・180字・100字程度の論述形式と反応式・計算過程の記述の問題。出題内容は標準的である。問題文の中に解答に必要な情報は与えられているので、正答するには無機の知識よりも理論の理解が必要とされる。

標準

■傾向と対策:論述問題の割合が非常に高い。図による説明も出題されている。

出題内容・難易度は全体的に標準以上のレベルでよくバランスが取れている。知識だけで解ける問題は少なく、特に理論分野での本質的な理解が求められる問題が多い。論述形式の問題が非常に多く出題されているの、理解していることを文章で簡潔に説明することができる能力が必要となる。試験時間は2科目で2科目で180分なので考える時間は十分にあるが、日頃から論述・図説を意識した学習を心掛けておく必要がある。