公認心理師、新田猪三彦先生が教える『医学部後期試験で、どうして計画を立てることが大切なのか!? 〜『やる気』と『計画つくり』の関係〜』

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生徒 勉強しようとは思っているのですが、勉強のやる気がなくて・・・。
どうやったら、やる気ってでますか??
先生 毎日、同じような勉強をしてたら、あきたり、やる気がなくなったりすることってあるよね! ここでちょっと質問があるんだけど、あなたは、受ける大学を決めてる??
生徒 受ける大学は決めていません。医学部だったらどこでも良いです。とりあえず、たくさん受けてみようかなと思っています。
先生 医学部は難しいから、可能性があるんだったら、複数の大学を受験することも大切だね。ただ、いくつか志望大学を決めておくことも大切だよ。
志望大学を決めることで、自分がどんな勉強をする必要があるのか、どんな受験計画を立てたら良いかが分かるよね。例えば、志望大学の英語の試験が英作文や長文読解の量が多く配点も高ければ、その部分から勉強していくことになるよね。
私たちは、目標が漠然としていると、行動を起こしにくく、やる気もでないんだ。
『やる気がでない』という悩みの原因のひとつは、進む方向が決まっていないからなんだ。
つまり、『やる気がない』というのは、『やる事が決まっていない』とも言えるかもしれないね。
まずは、具体的な目標を作って、まず行動してみることが大事だよ。そして、行動してるうちに、「やる気」もでてくるよ。志望大学に関しては、受かる・受からないよりも、大学のパンフレットやホームページを見て、自分のテンションが上がる大学やイメージを大切にしてみて。
一緒に話し合いながら、志望大学や受験計画を作っていきましょう!
生徒 分かりました。まずは、大学のパンフレットやホームページを見てみます!

 

公認心理師、新田猪三彦先生からのアドバイス

 

[やる気は、何かやってるうちに生まれる]

 

「やる気」を起こすポイントは、『まず、行動してみること』が大切だそうです。
受験生の多くが、「やる気」がでないという気持ちを持ったことがあると思います。

 

私たちは、「やる気」をだそう!と思っているけど、「やる気」は意識してだすよりも、とりあえず、勉強する机に座る、簡単な問題を解く、文章を読むなどの行動をすることで、でてきます。
ところが、私たちの多くは、「何となく勉強しよう」と思っているだけで、具体的な行動が頭に浮かばないから、行動しない・・・
そして、「やる気」もでないという状態になるのです。
そこで、まずは、「具体的に何をするかを決める」ことが大切です。

 

先ほどの、先生と生徒会話の例でいうと、「志望大学を決めること」、「受験計画」というのが、「具体的に何をするかを決める」ということです。これは、別の表現をすると、「目的地を設定する」ということです。

 

例えば、あなたの家から近所のお友達の家に行くのであれば、歩いて行く方法でも良いし、車、電車、バスなどでも良いと思いますが、
海外のお友達であれば、歩いては行けないと思います。私たちは、目的地が決まることで、具体的な行動が決まるのです。

 

PMDでは、これまでの受験生のデータなどを土台に、生徒さんと話し合いながら、志望大学や受験計画を考えていきます。

 


 

執筆者


公認心理師
新田猪三彦(にったいさひこ)


2007年より心理学や脳科学の講座を行い、医歯薬専門予備校で受験に必要なメンタルの強化法、保育士会調査研究委員会において「保育士・保護者のコミュニケーション講座」、市民と協働によるまちづくり提案事業、産学官包括連携事業などを行っている。
九州朝日放送運営のマイベストプロ福岡でコラムの執筆にも携わり、一人でも多くの人が心が豊かに生活できるように情報を発信している。
また、部活動のメンタルトレーニング、学校を中退した学生の受験・学習支援、受験を見守る保護者の相談、資格試験合格のためのモチベーション管理、タイプ別による学習法のアドバイスなども行っている。

<略歴>
ふくおか成年後見センターさくら / 福岡コミュニケーションカレッジ講師 / PMD医歯薬専門予備校心理カウンセラー / 日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー / 文部科学省所管生涯学習開発財団(神経言語プログラミング)協会認定マスタープラクティショナー / ICA(国際コーチ協会)認定コーチ / カナダSuccess Strategies・Shelle Rose Charvet認定LABプロファイリング・プラクティショナー