公認心理師、新田猪三彦先生が教える『医学部の前期・後期受験当日「1限目の試験が難しくても、あきらめない!」』場合の対処法

入試

 

 

生徒 先生、この前の模試なんですけど、1限目の英語の点数が悪くて、2限目の数学に集中できなかったんです。
そういう時の、気分を切り替える方法ないですか??
先生 模試を受けると時に、「リスク管理トレーニング」はやったかな??
生徒 リスク管理トレーニングって何ですか??
先生 模試を受ける時に、一生懸命に勉強したんだけど、本番で十分に力を発揮できなかった生徒さんは多いんだ。
その原因のひとつは、メンタル的な要素も大きく関係してるんだよ。
特に医学部入試では、特殊な問題が多くでる傾向にあるので急に不安になったり、難しい問題がでて解けなくなったりすることがあると思う。
その時、私たちの脳は、過去の経験や体験を思い出し、その対処を考る。
そのため、試験問題に集中できないということが起きているんだよ。
だから、模試を受ける前に、試験本番にどんなことが起きるのか事前に想定てし、不安や心配ごとが起きたときにどう対処するかを想定しておくことが大切なんだ。
あと、紙に書いておくのも、頭の整理になって良いよ。
生徒 分かりました。やってみます。

 

公認心理師、新田猪三彦先生からのアドバイス

 

[ポジティブ思考だけが受験ではない!]

 

受験のときに、不安になることも多いと思います。
その時に、「もっと、前向きに!」「ポジティブに!」という言葉をかけられた経験がある人もいるかもしれません。もちろん、ポジティブ思考も大切ですが、 一見、ネガティブ思考にも思えるかもしれませんが、問題について考えることも大切です。

 

カウンセラーでコーチの新田猪三彦先生によると、「物事の捉え方の傾向として、目的志向と問題回避というものがあります。
目的思考は前向きでポジティブな印象があって、問題回避というのは、問題に焦点をあてて、ネガティブな印象があるかもしれません。
大切なことは、物事の捉え方に良い悪いがあるのではなく、どちらの捉え方もできるようになること!」たしかに、前向きな気持ちで受験することも大切ですが、試験の時の問題点を事前に考え、「問題を回避」できる方法を考えておくことも大事です。

先生と生徒の会話にもあったように、、

 

◯医学部入試特有の問題がでたときにどうするのか

◯難しい問題がでたときに、自分の気持ちをどう落ち着かせるのか

 

このような問題点を事前に考え、それを回避する方法を考えておくようにしておきましょう。

回避する方法については、「呼吸法」「認知行動療法」など様々な方法がありますが、個人により、回避する方法も違うのでPMD医学部予備校では個別対応しています。

 


執筆者


公認心理師
新田猪三彦(にったいさひこ)


2007年より心理学や脳科学の講座を行い、医歯薬専門予備校で受験に必要なメンタルの強化法、保育士会調査研究委員会において「保育士・保護者のコミュニケーション講座」、市民と協働によるまちづくり提案事業、産学官包括連携事業などを行っている。
九州朝日放送運営のマイベストプロ福岡でコラムの執筆にも携わり、一人でも多くの人が心が豊かに生活できるように情報を発信している。
また、部活動のメンタルトレーニング、学校を中退した学生の受験・学習支援、受験を見守る保護者の相談、資格試験合格のためのモチベーション管理、タイプ別による学習法のアドバイスなども行っている。

<略歴>
ふくおか成年後見センターさくら / 福岡コミュニケーションカレッジ講師 / PMD医歯薬専門予備校心理カウンセラー / 日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー / 文部科学省所管生涯学習開発財団(神経言語プログラミング)協会認定マスタープラクティショナー / ICA(国際コーチ協会)認定コーチ / カナダSuccess Strategies・Shelle Rose Charvet認定LABプロファイリング・プラクティショナー