2015年 神戸大学 生物 過去問 解説

解答方式 時間 大問数 難易度
記述 75分 4問 標準

 

■設問別分析

大問 区分 内容  
1 植物ホルモン 問1問2は知識問題。エチレンは果実の成熟で有名だが、茎の太さを太くし、伸張方向の成長を抑制する働きも持つ。

問3ジベレリンは植物細胞表面の輸送体を通り、細胞内の受容体に結合する。

問4 遺伝子Cに関しては優勢ホモのため、自家受精に関する表はA・Bに関してのみ作成する。

問5 問4同様Aに関しては優勢ホモのため、B・Cに関しての表を作成。組み替え価から配偶子の分離比は bC:bc:BC:Bc=3:1:1:3になることに注意。

問6はAも含めた表を作り、考える。

問7は単純に表を作ると8×8の表になり、煩雑。問5の結果と、Aについての結果を別々に考えるとよい。

B・Cに関しては[野生型]になる確率(33/64)×Aに関して劣性になる確率(1/4)+B・Cが[わい性]になる確率(31/64) これに6400を乗じるとよい。

 

標準
2 生態系 問1専門的な用語選択。個体群動態(ある個体群の時間経過に伴う個体数の変遷)一次生産(植物による総生産量 正確には総一次生産という)

問2標準的な知識問題。

問3代表的な間接効果の例であり、馴染み深い。記述もキーワードが与えられており、書きやすい。

問4前問までが誘導になっているので、それに沿った解答を記述したい。

標準
3 植物の組織 問1植物の組織に関する穴埋問題。植物の組織に関する名称は暗記が難しいが、植物の①表皮系 ②維管束系 ③基本組織系の3つで一つの植物を分析できるようにし、その後に各要素の名称を覚えるとやりやすい。

問2は考察問題だが、基本的な内容。気化熱が奪われ温度が低下している。

問3は専門的な内容のため、カリウムイオンが浸透圧を上げる要素と知っているかがポイントになる。

問4問5は基本的な問題。

標準
4 呼吸 問1から問3は暗記問題。呼吸は頻出単元のため、その機序や反応場所まで正確に暗記しておきたい。

問4は酸化剤の強さの関係を論じるとよい。異化は進めば進むほど得られるATPは多くなる。

問5はやや専門的。タンパク質や脂肪が基質のときの代謝経路も覚えておきたい。

問6は基本的な問題。

標準