近畿大学医学部│推薦入試の傾向と対策

近畿大学医学部の傾向と対策(推薦入試)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 解答時間
難易度 スピード

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1
2
3

傾向と対策


2019年度入試

科目 数学 解答時間 60分
数学Ⅲは出題範囲外であるものの難度は決して低くない。
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 数学Ⅰ 三角式に関する出題。図を手早く書いてしまって実際の図形をイメージしてみよう。(1)は図を書いてさえしまえば余弦定理より簡単に求まる。(2)はすぐにtanを使おうと思いついたら素晴らしいが、緊張して視野が狭くなっていたとしても三角形ABEに関して正弦定理を用いた後にsinをcosに変換するなどしたら結局は同じ式となる。tan75°に関しては加法定理で解決するというのは受験生なら思いついてほしいところ。(3)も様々な解法が考えられる。三角形ACDに関して正弦定理を用いることで∠ADCが求まるため、三角形の内角の和がπとなることを用いて∠ACDを求めることで解答を求める方法、三角形ACDにおいて余弦定理を用いる方法などがあるが結局やっていることは同じである。解法が思いつかないということはないだろう。(4)は今までの誘導に乗っていれば簡単に求まるだろう。計算量が少なく、方針もたちやすいことから全体的に見て解きやすい問題であるので完答できるようにしておきたい。 やや易
2 数学Ⅱ 積分に関する出題。(1)(2)に関しては単なる計算問題であり計算ミスをしないように気をつける必要がある。0から1までの区間なのでxに代入したときに簡単になるためミスも起こりにくいだろう。ただ、いきなり数値を入れて計算するとミスが起こりやすいため代入はできるだけ最後にやるほうがいいだろう。また、今回の問題の場合は(3)で計算式を使うだろうなということを見越して文字のまま進めるという方針をとってほしい。

(3)も計算をすすめていくだけなのだが時間不足になってしまいがちなこの試験で見切り発車的に解答を進めていくのは少し勇気がいるだろう。だがAとBに関して整理できるという感覚を予め持っておくことで勇気をもって解答を進められるだろう。実際の難度は高くないものの受験生が本番解答することができるのかという意味では少し難しく感じたかもしれない。

標準
3 数学B 数列に関する出題。

数列による問題(1)は反射的に数学的帰納法を使いたくなった受験生もいたかもしれないが数学的帰納法を使う必要はない。記述式であるので論述の仕方に注意が必要。大小関係の証明は割って1との大小比較、引いて0との大小関係について述べるというのがセオリーである。今回の問題は累乗などが出てきているため割った方がうまくいくだろうなという展望を以て解答してもらいたい。なお、引いて計算することも計算が少しややこしくなるものの可能ではあるので(1)は絶対に正答してもらいたい。(2)は単調増加性、単調減少性に注目することが大切。少し微分的な視点が必要だろう。これは(1)のときに引いて計算していた場合、解答は困難であっただろう。割るという発想が必要である。しかしこれも典型的な手法であるので受験生にとって難度が高かったとは言えないだろう。(3)は(2)の結論より比較的容易に解答可能。記述式であるので慣れていない受験生は細かいところで失点している可能性がある(文字式で割るときに0でないことを言及するなどの基本的なところなど)先生に添削してもらうことで記述力を高めていってほしい。少し難しく感じた受験生もいたかもしれないが一つ一つの操作は典型的であり良問だと言えるだろう。

標準

傾向と対策

数学Ⅲが含まれないというのは医学部受験の中でもかなり特殊である。だが数学Ⅲが含まれないからと言って簡単かというと決してそのようなことはない。微積分などが少し計算量は少ないので絶対に正解したい。また、時間との勝負でもあるため素早い計算力なども身につける必要があるだろう。