自治医科大学大学医学部│化学の傾向と対策

自治医科大学医学部の傾向と対策(化学)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1
2
3

傾向と対策


2019年度入試

科目 化学 解答時間 2科目80分
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論 周期表 選択 やや易
2 理論 凝析 選択
3 理論 pH 選択 普通
4 理論 浸透圧 計算
5 理論 実験操作 選択
6 無機 ハーバー法の触媒 選択
7 理論 触媒の作用 選択
8 無機 発熱反応 選択
9 理論 鉛蓄電池 選択
10 理論 電気伝導性 選択
11 無機 化学反応式 選択
12 理論 酸化還元滴定 計算
13 無機 金属の性質 選択 やや易
14 有機 クロム化合物の変色と酸化数 選択 やや易
15 有機 糖の還元性 選択
16 有機 エステルの分子式 選択
17 有機 エステルの加水分解とヨードホルム反応 選択
18 有機 光学異性体 選択
19 有機 油脂の性質 選択・計算 やや易
20 有機 核酸の構造 選択 やや易
21 有機 アミノ酸の性質 選択
22 有機 天然高分子の性質 選択 やや易
23 有機 合成高分子の構造 選択
24 有機 タンパク質の三次構造 選択
25 有機 硫黄の検出 選択

傾向と対策

 1題1問のマークシート形式。25題2科目で80分となる。問題自体は簡単なものが多く、時間が短い。マークするだけでもかなり時間を取られるので正確さとスピードが要求される。

例年理論分野が中心で計算問題は10題前後となる。考察応用を必要とする問題はなく、問題の難易度はほとんどが基本的な問題で難しくとも標準といった程度となる。日ごろから早く問題を解くことを心掛けて、大学入学共通試験レベルの問題を即答する力を身に着けたい。演習を積めば他の科目に充てられる程度には時間を切り詰められる。


2018年度入試

科目 化学 解答時間 2科目80分
大問はなく1題1問形式で全25題。全てマーク式。小問ごとの関連性はない。 有機 理論
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論 加熱による物質の状態変化 選択 やや易
2 理論 第4周期18族までの周期表 選択
3 理論 コロイド溶液の分類と性質 選択
4 理論 分子結晶の性質 選択
5 理論 混合気体の分圧と全圧 選択 標準
6 理論 イオン化傾向 選択
7 理論 電気分解 選択
8 理論 平衡定数の温度による変化 選択 やや易
9 理論 理想気体と実在気体 選択 やや易
10 理論 酢酸とその塩の緩衝溶液の性質 選択
11 理論 酸化数 選択
12 有機 芳香族化合物の置換反応 選択
13 理論 アンモニア合成反応の化学平衡 選択 標準
14 有機
理論
不飽和脂肪酸中の二重結合 選択 標準
15 無機 ナトリウムとその化合物の反応 選択 やや易
16 有機 CH12Oの構造異性体と酸化反応 選択
17 理論 陽イオン交換樹脂による金属イオンの吸着 選択 やや難
18 有機 酸化鉄(Ⅲ)水溶液による呈色 選択
19 有機 サルファ剤の特徴 選択 やや難
20 有機 熱硬化性樹脂 選択 やや易
21 有機
理論
ポリプロピレンの燃焼反応 選択 標準
22 有機 アミノ酸の特徴 選択
23 有機
理論
還元糖と加水分解反応 選択 やや難
24 有機 ペプチドのアミノ酸配列 選択 標準
25 有機 グリシンの電気泳動 選択 標準

傾向と対策

基礎的な問題が中心となっているが、中にはやや難易度高めの問題も存在する。2科目80分とかなり解答時間が少ないので、時間のかかるものは後回しにして効率的に解き進める必要があるだろう。教科書的な知識を問う問題が中心となっているが、細かな知識を問う問題もいくつかあるため教科書の隅々まで頭にいれておくべきである。知識を問う問題をなるべくすばやく済ませ計算問題にいかに時間を割けるかが鍵となるだろう。また、解答時間が短く見直しをする時間がない可能性が高いため、いかにミスを減らせるかが重要となってくる。

2017年度入試

科目 化学 解答時間 40分(2科目80分)
全問マーク形式で25問。各小問でのつながりはない。 理論 有機
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論 同位体の知識に関する問題 マーク 標準
2 理論 配位子に関する問題 マーク やや易
3 理論 結晶格子に関する計算問題 マーク 標準
4 理論 希薄溶液に関する問題。凝固点降下、モル沸点上昇、浸透圧の知識が必要 マーク 標準
5 理論 気体に関する計算問題 マーク やや易
6 理論 イオン結合に関する問題 マーク やや易
7 理論 平衡に関する問題。ル・シャトリエの法則を考える。 マーク やや易
8 理論 炭化水素の燃焼に関する計算問題。平均分子量からメタンとエタンの物質量比を求める マーク 標準
9 無機 金属イオンの沈殿に関する知識問題 マーク 標準
10 理論 電気分解の計算問題 マーク やや易
11 理論 気体の密度に関する問題。分子量を考えれば比較できる。 マーク やや易
12 理論 沸点に関する問題。分子量が大きいほど沸点も大きい。 マーク やや易
13 理論 硝酸の工業的製法に関する知識問題。 マーク やや難
14 無機理論 硫酸イオンの定量に関する問題。 マーク やや難
15 有機 土器、磁器、陶器の比較。 マーク やや難
16 無機 触媒に関する知識問題。 マーク やや難
17 無機 金属イオンの反応に関する問題。 マーク 標準
18 有機理論 有機化合物の構造決定。 マーク 標準
19 有機理論 油脂に関する問題。 マーク 標準
20 有機 高分子化合物の平均分子量の計算。 マーク 標準
21 有機 糖に関する酵素、基質の知識問題。 マーク やや易
22 有機理論 ポリペプチドに関する計算問題。 マーク 標準
23 有機 陽イオン交換樹脂によるアミノ酸の分離 マーク 標準
24 有機 ゴムに関する知識問題 マーク やや易
25 無機 海水の電気分解、イオン交換膜による海水の濃縮を考える マーク 標準

傾向と対策

標準的な問題が多いが、やや難易度の高い問題も散見される。レベルの高い問題集での対策も必要になるだろう。40分で25問というハードな時間設定であるので、解ける問題から手を付け、スピードを意識しながら解いていきたい。

2016年度入試

科目 化学 解答時間 2科目80分
すべて選択問題で25問出題。理論・計算が中心。
難易度 ☆☆ スピード ☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論 1.イオンの電子配置 2.同位体の存在比 3.結晶格子と密度 4.溶解度 5.蒸気圧曲線と沸点上昇 6.平衡定数 7.燃焼速度 8.燃焼熱 9.金属の還元力の強さ 10.電気分解 選択 標準
2 無機 11.アンモニアソーダ法 12.酸素→オゾンの体積変化 13.金属イオンの分離 14.ガラスの原料と種類 15.オストワルト法 選択 標準
3 有機 16.アルコールとエーテルの識別試薬 17.カルボン酸の性質 18.アゾ染料 19.エステルの加水分解 20.油脂と高級脂肪酸 21.合成繊維と合成樹脂 22.ポリエチレンテレフタレートと重合度 23.タンパク質の構造と性質 24.合成高分子の重合度 25.グルコースの構造と性質 選択 標準

傾向と対策

計算を必要とする問題が25問中14題あり、特に前半の理論分野に集中している。また、無機・有機の正誤問題は、選択肢の中で計算が必要なものや正確な知識がないと判断に迷ってしまうものもある。試験時間が2科目で80分ということもあり、難易度が高いわけではないが時間的には厳しい試験となっている。基礎から標準の問題を何度も反復すること、過去問を使い時間配分・解答順などに慣れておくことが必要である。

2015年度入試

傾向と対策

問題数が多いが、計算問題は迅速に解くこと

化学Ⅰから出題され、基本的な問題が出題される。難問は出題されないが、試験時間が短いためケアレスミスの無いように迅速に問題を解いていく必要がある。理論分野に重点が置かれており、計算問題が多く出題される。無機分野は各元素の性質に関する知識が問われるため、製法や性質などをまとめておきたい。有機分野はベンゼンマップを書けるようにしておき、各物質をどう反応させて何が得られるか、などに重点を置いて知識を整理しておくとよい。元素分析や異性体の問題にも多く触れておきたい。


2014年度入試

傾向と対策

問題数が多いが、計算問題は迅速に解くこと

化学Ⅰから出題され、基本的な問題が出題される。難問は出題されないが、試験時間が短いためケアレスミスの無いように迅速に問題を解いていく必要がある。理論分野に重点が置かれており、計算問題が多く出題される。無機分野は各元素の性質に関する知識が問われるため、製法や性質などをまとめておきたい。有機分野はベンゼンマップを書けるようにしておき、各物質をどう反応させて何が得られるか、などに重点を置いて知識を整理しておくとよい。元素分析や異性体の問題にも多く触れておきたい。