産業医科大学医学部│生物の傾向と対策
産業医科大学医学部の傾向と対策(生物)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。
※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。
2023年度入試
科目 |
生物 |
解答時間 |
2科目で100分 |
|
|
|
難易度 |
☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 |
区分 |
内容 |
解答方式 |
難易度 |
1 |
総合 |
細胞周期、ワクチンの調製 |
論述・描図 |
標準 |
2 |
遺伝情報 |
遺伝子 |
論述 |
標準 |
3 |
体内環境 |
肝臓、代謝産物の輸送 |
論述 |
標準 |
傾向と対策
2020年度以降大問3問の出題が続いている(以前は大問4題)。例年論述問題が多く、描図問題・計算問題も出題されている。論述の字数制限は特に設けられていない。出題範囲は「生物基礎・生物」である。体内環境、遺伝情報、代謝からの出題が多い。高校の教科書の内容を超えた内容について考察する問題や、産業医の活動を意識したような問題が多く出題される。基本的知識を問う問題が多いが、教科書で学んだ生物学の知識を問題分の内容と結び付けてまとめる思考力が必要であり、図表を読み取る分析力、要点をまとめる文章表現力なども要求される。時間も短いため、1題に時間をかけすぎないよう注意する必要がある。
対策として、現象や実験結果についてそのまま記憶するのではなく、なぜそのような結果に至るのかプロセスを意識して学習する必要がある。論述の解答欄は毎年小さいため、簡潔に、題意に即して適格に要点を述べなければならない。過去問や問題集の論述問題を解いて練習する必要がある。教科書に出てくる代表的な図やグラフは一度自分で描いておくとよい。グラフに関しても、縦軸・横軸が何を表しているのかを理解し、条件を変えるとどのように変化するのか考えながら問題を解くとよい。 |
2020年度入試
科目 |
生物 |
解答時間 |
2科目100分 |
時間が足らないこと前提の演習も必要。 |
動物の反応、遺伝情報、代謝 |
|
難易度 |
☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 |
区分 |
内容 |
解答方式 |
難易度 |
1 |
総合 |
溶血性貧血の問題。職業性アレルギーの問題 |
描図、論述、計算 |
やや易 |
2 |
遺伝情報、植物の反応 |
植物の遺伝子組換えの問題。 |
論述、描図 |
やや易 |
3 |
代謝、体内環境 |
代謝の日内変動と薬剤の投与時間の問題。 |
描図、論述 |
標準 |
傾向と対策
例年大問4題だったが、2020年は3題で論述問題、描図問題、計算問題が多い。
医学部的な体内環境、動物の反応、遺伝情報、代謝の出題傾向が高く、一部教科書レベルを超えたものや産業医という他にない特徴からくる問題もあり(2020年だと職業性アレルギー)、考察に少し特徴がみられる。その意味でも過去問をしっかり解いておくこと。
基本的に考察については生物の基礎知識を元にしており、知識のつながりとアウトプットの力がやや必要な問題が多く難易度はやや高い。加えて時間が短いので生物が得意な人でも苦労しやすい。化学の方が短時間で解ける問題が多くあり、演習する際は時間を計っておこない、全体の時間を意識したい。生物選択生は考察問題から特に時間が足らなくなりやすいので、時間を区切って演習をおこなったあとに、時間無制限で問題を解き、いかに一つ一つの問題に時間をかけないかを本番でできるように考えることをお勧めする。
きちんとした答を作る論述と手早い論述の演習が必要であり、実践的な学習を意識したい。論述はとにかく先生にみてもらうことに加えて、その際に論述の各種要素の重要な順番はどうなっているのか、時間がなかったりしたときに何から書けばいいのかを特に聞いておくとよい。また、描図の問題が多く、グラフや図を自分で描き、条件を変えた際にグラフはどう変わるかなど日々の学習で考える学習を進めたい。 |
2019年度入試
科目 |
生物 |
解答時間 |
2科目100分 |
時間が足らないこと前提の演習も必要。 |
動物の反応、遺伝情報、代謝 |
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難易度 |
☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 |
区分 |
内容 |
解答方式 |
難易度 |
1 |
細胞、代謝 |
細胞分画法の問題。酵素反応の問題。 |
論述 |
やや易 |
2 |
動物の反応 |
ヒトの視覚器の問題。 |
論述、描図 |
やや易 |
3 |
動物の反応、遺伝情報 |
神経伝達と薬物依存の問題。 |
論述 |
標準 |
4 |
体内環境 |
睡眠覚醒周期と血統調節の問題。 |
論述 |
標準 |
傾向と対策
大問4題で論述問題、描図問題、計算問題が多いことが特徴となる。
医学部的な体内環境、動物の反応、遺伝情報、代謝の出題傾向が高く、一部教科書レベルを超えたものや産業医という他にない特徴からくる問題もあり、考察に少し特徴がみられる。
基本的に考察については生物の基礎知識を元にしており、知識のつながりとアウトプットの力がやや必要な問題が多く難易度はやや高い。加えて時間が短いので生物が得意な人でも苦労しやすい。化学の方が短時間で解ける問題が多くあり、演習する際は時間を計っておこない、全体の時間を意識したい。生物選択生は考察問題から特に時間が足らなくなりやすいので、時間を区切って演習をおこなったあとに、時間無制限で問題を解き、いかに一つ一つの問題に時間をかけないかを本番でできるように考えることをお勧めする。
きちんとした答を作る論述と手早い論述の演習が必要であり、実践的な学習を意識したい。論述はとにかく先生にみてもらうことに加えて、その際に論述の各種要素の重要な順番はどうなっているのか、時間がなかったりしたときに何から書けばいいのかを特に聞いておくとよい。 |
2018年度入試
科目 |
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解答時間 |
|
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|
難易度 |
☆☆☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
傾向と対策
2017年度入試
科目 |
生物 |
解答時間 |
50分 |
医学部での勉強につながる内容の、思考力を問う問題が多い。 |
遺伝 |
細胞 |
難易度 |
☆☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 |
区分 |
内容 |
解答方式 |
難易度 |
1 |
遺伝 |
遺伝情報についての基本的な設問を中心に、DNAメチル化の起きる場所や転写のしやすさについての描図問題、エピゲノムの例についての記述問題など、やや踏み込んだ内容の設問。 |
空欄補充、記述 |
やや難 |
2 |
細胞 |
静止膜電位の維持に関与するイオンなど、電気生理学についての総合的な知識を問う問題。計算問題や考察させる問題など思考力が問われる。 |
空欄補充、記述 |
標準 |
3 |
免疫 |
免疫系について、個々の免疫担当細胞についてのやや細かな知識を問うと同時に、実験結果を読み取って答える問題など、単なる知識だけでは対応できない、こちらも思考力を問われる設問。 |
空欄補充、記述、選択肢 |
やや難 |
4 |
人体の構造と機能 |
耳について、構造から機能まで細かな知識を問う難問。めまいや聴力傷害など、医学部で学ぶような病態を念頭に出題されており、受験生にはあまりなじみが無いかもしれない。 |
空欄補充、記述、選択肢 |
難 |
傾向と対策
例年、遺伝情報や細胞についての出題が多いが、今年度も同様であった。これらの設問は標準的な難易度で、対策を怠らなければ難しくはないと思われるが、耳の設問は難問であった。免疫の設問など、単なる知識だけでなく実験結果を読み取り答えさせる、思考力を問う問題が多いため、普段からしっかりと考える癖をつけたい。 |
2016年度入試
科目 |
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解答時間 |
|
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|
|
難易度 |
☆☆☆☆☆ |
スピード |
☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
傾向と対策
2015年度入試
傾向と対策
論述問題が中心。実験・図の正しい理解を
試験時間が短いため、いかに効率良くかがポイントとなる。動物の反応、タンパク質と生物体からの出題が比較的多い。
産業医科大学の出題の特徴の一つでもあるが高校レベル超えの内容を分析させる問題があったり、入試で初めて見るようなグラフが出題されることも多いため、与えられた情報から解答を導けるような分析力と思考力を養っておきたい。
論述問題は書いて練習しなければ力がつかないため、問題集などで練習を繰り返し、同じ問題を何度も解いて、書き方の型を身に着ける必要がある。描図問題は教科書に掲載されているものを自分の力で再現する練習をする。この時に大切なのは考えることなので、単純作業で終わらせず、注意深く問題の意図を理解して解いていく必要がある。 |
2014年度入試
傾向と対策
論述問題が中心。実験・図の正しい理解を
試験時間が短いため、いかに効率良くかがポイントとなる。動物の反応、タンパク質と生物体からの出題が比較的多い。
産業医科大学の出題の特徴の一つでもあるが高校レベル超えの内容を分析させる問題があったり、入試で初めて見るようなグラフが出題されることも多いため、与えられた情報から解答を導けるような分析力と思考力を養っておきたい。
論述問題は書いて練習しなければ力がつかないため、問題集などで練習を繰り返し、同じ問題を何度も解いて、書き方の型を身に着ける必要がある。描図問題は教科書に掲載されているものを自分の力で再現する練習をする。この時に大切なのは考えることなので、単純作業で終わらせず、注意深く問題の意図を理解して解いていく必要がある。 |