産業医科大学医学部│物理の傾向と対策

産業医科大学医学部の傾向と対策(物理)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2022年度入試

科目 物理 解答時間 2科目100分
回答のみを記述する問題が4つ出題された。
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 力学 運動する物体に働く見かけの重力 短答式 標準
2 波動 焦点距離可変のレンズによる像 短答式、空欄補充 標準
3 電磁気 はしご型直流抵抗回路 空所補充 標準

傾向と対策

出題形式は大問3題で、解答のみ記述させる方式が主体だが、一部記号選択もある。今年度も例年通りであった。例外としては、2016年度は大問2題、2020年度は大問4題であり、2021年度は一部マーク式もあった。また、過去には、解答導出の過程まで記述させる問題もあった。

全範囲から出題されているが、力学は必出で、波動、電磁気は頻出である。

難易度は基本から標準レベルだが、典型的な問題は少ない。設問数、計算量ともに多いので、時間配分に気をつけたい。また、小問集合の大問はないので、途中のミスは、それ以降の誤答を招くことになりかねない。解答の正確さや見直しなどを常に心掛けよう。

出題形式や単元などが一定していないので、標準レベルの問題を仕上げた後は、できるだけ幅広く入試問題にあたっておくとよい。計算力は必須であるが、数式だけでなく、図やグラフなど、視覚的なアプローチで解法を見出す訓練もしておきたい。


2020年度入試

科目 物理 解答時間 2科目100分
回答のみを記述する問題が4つ出題された。
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 熱力学 PM2.5を理想気体とみなしたモデルでの問題。微粒子に生じる浮力や運動エネルギーを計算する。基本的に公式を覚えていれば対処できる問題ばかりである。 空欄補充 やや易
2 電磁気 コンデンサーの内部に誘電体を挿入したときの問題。最初誘電体は-2q[C]の帯電状態であったことに注意して解く。後半では系の静電エネルギー変化より誘電体がどのように動くのかを答えさせる問題が出題されている。 空欄補充 標準
3 力学 浮力を受けて単振動する剛体の問題。基本的に力の釣り合いやエネルギー保存を用いて解いていく。浮力による仕事の合計はグラフを書いて面積を求めるか、積分して求める。 答えのみ記述 標準
4 波動 屈折に関する問題。前半はn層になっているそれぞれ屈折率が異なる媒質に入射する光についての問題。後半は浜辺から見た島がどのように見えるのかを問う問題になっている。 答えのみ記述 標準

傾向と対策

まず、1科目あたりの制限時間が約50分であるのに対して設問数が多いので、時間内に正確に解く訓練が必要であると言える。それは正しい解法を思いつく練習を重ねていくことにしかできない。しかし、難易度は標準から抜けたものはなく、標準的な問題集を解いていれば、十分対応できる。

2019年度入試

科目 物理 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1
2
3

傾向と対策


2018年度入試

科目 物理 解答時間 2科目100分
どれだけ早く問題を読めるかで勝負が決まる。 力学 波動
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 力学 振り子運動をする支点が等加速度運動する問題。自転する球の放物運動の問題。かなりの計算力が必要。 記述
2 波動 電解質溶液の抵抗を求める問題。すばやく問題を読み、意図を掴むこと。 記述
3 原子 X線の発生。ブラッグ反射の問題。大問の中では、最も分かりやすい問題と言える。時間を考えるとこの問題から解くのがベターか? 記述

傾向と対策

過去問を練習し、解く順序など作戦を立てることを進める。問題文は長く、問題数も多いため、いかに早く題意をとるかが勝負になる。また、かなり先の見えない計算もある。どれだけ我慢できるかも考えておくべきである。

2017年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2016年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2015年度入試

傾向と対策

本大学の物理学の試験は,全領域から万遍なく出題されているため,しっか りと対策を練る必要がある。基本的には,標準的な問題により構成されているが,例えば,本 年度の大問3番のように,あまり慣れない状況設定で,かつ計算量も膨大な問題も時折見かけ られる。あまり,本問題のような複雑なものに肩入れする必要性はないが,時間的に余裕があ るのならば,標準的な問題集を1冊仕上げた後,更にレベルの高い問題集にもチャレンジして みるとよい。

全問題の量と時間を考えると,問題数が少し多いので,普段から時間を意識して演習に取り

組む必要がある。


2014年度入試

傾向と対策

標準的な問題だが、計算にスピードを要する

大問1、2
記述式。力学、熱力学、電磁気などより出題。教科書レベルの基本的な問題ではあるが、時間が短いため問題を見て瞬時に解法を考える力が必要となる。

大問3
小問集合。全範囲から出題され、幅広い知識が問われる。