東海大学医学部│化学の傾向と対策

東海大学医学部の傾向と対策(化学)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2020年度入試

科目 化学 解答時間 70分
基本的な問題を手早く済ませる。 理論 無機
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論 分子間力と極性の問題。 計算
2 理論・無機 塩マグネシウムの結晶構造とその性質の問題。 計算
3 理論 溶存酸素濃度の測定問題。 計算 やや易
4 理論 二酸化炭素と一酸化炭素の平衡の問題。 計算
5 理論・有機 ナフサの熱分解生成物の反応問題 計算 やや易
6 理論・有機 凝固点降下の問題。高機能性高分子の問題。 計算

傾向と対策

大問は5~7題で70分。マークシート形式の問題と記述式の併用で、記述は化学反応や構造式、化合物の名称や用語を書かせる。計算問題が頻出で、選択か解答のみを答える形となる。このとき有効数字は指定されることが多い。選択問題は有効数字が分かっていると概算して答えを出してよいことに気づけるものもあり、その差は大きい。難易度は年度によってばらつきがある。

理論が多く出題される。主に理論の計算が関わる分野が広く出される。無機の出題は少ないが、化学反応式、イオンの反応など計算に結びつきやすいものと、金属元素の定性問題がよく出る。有機は官能基の性質、構造決定、異性体の問題が出やすい。

標準的な問題が多く一部応用問題が出る。典型的な問題を素早く正確に解けるかがカギとなる。特に計算問題はすぐに検討が付けるように典型的な問題は十分解き慣れておくこと。無機と有機は基本的な事項を抜けがないようにしておきたい。


2019年度入試

科目 化学 解答時間 70分
有効数字の理解と選択肢から計算を省略できるところがわかるか。 理論、無機
難易度 ☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論・無機 ケイ素の結晶構造とその性質の問題。 計算
2 理論・無機 塩素の製法と次亜塩素酸ナトリウムの平衡の問題。 計算 やや易
3 理論 炭酸カルシウムの分解反応の平衡の問題。典型的な問題で完答したい。 計算 やや易
4 理論 燃料電池の問題。 計算
5 理論・有機 芳香族化合物の反応問題 計算
6 理論・無機 プロパンの燃焼熱の問題。イオン化傾向の問題。コロイドの問題。 計算 やや易

傾向と対策

大問は5~7題で70分。マークシート形式の問題と記述式の併用で、記述は化学反応や構造式、化合物の名称や用語を書かせる。計算問題が頻出で、選択か解答のみを答える形となる。このとき有効数字は指定されることが多い。選択問題は有効数字が分かっていると概算して答えを出してよいことに気づけるものもあり、その差は大きい。難易度は年度によってばらつきがある。

理論が多く出題される。主に理論の計算が関わる分野が広く出される。無機の出題は少ないが、化学反応式、イオンの反応など計算に結びつきやすいものと、金属元素の定性問題がよく出る。有機は官能基の性質、構造決定、異性体の問題が出やすい。

標準的な問題が多く一部応用問題が出る。典型的な問題を素早く正確に解けるかがカギとなる。特に計算問題はすぐに検討が付けるように典型的な問題は十分解き慣れておくこと。無機と有機は基本的な事項を抜けがないようにしておきたい。


2018年度入試

科目 化学 解答時間 70分
理論・計算問題中心、問題数が多く、時間配分に注意。 理論 無機
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論
無機
銅の電解精錬についての問題。文章中の空欄についての問題。不純物を含む陽極についての計算問題と正しい文章を選ぶ問題がある。 補充選択 標準
2 理論 中和熱、溶解熱、生成熱についての問題。文章中の下線部に関して熱化学方程式を書く問題。生成熱と溶解熱の表があり小問の文章の反応で発生する熱量を計算する。 記述選択 標準
3 理論
無機
カルシウム化合物の性質と反応についての問題。文章の空欄に入る物質の性質について誤っているものを選ぶ。炭酸カルシウムについて文章の化学反応式を書く問題。問3の反応について、発生した二酸化炭素の物質量を求める問題。炭酸ナトリウムの性質について正しいものを選ぶ。中和反応の実験から炭酸水素ナトリウムの物質量を求める問題。 選択記述 標準
4 理論
有機
芳香族化合物の合成反応、医薬品。元素分析を行い文章に適する化合物を選ぶ問題。サリチル酸の合成法について正しいものを選ぶ。性質にあう化合物の数の組み合わせを選ぶ。

化合物の薬物的作用を選ぶ問題。

選択記述 標準
5 理論
有機
蛍石型結晶格子、密度、ビニロン合成反応が出されている。フッ化カルシウムについて結晶構造、その密度を選ぶ問題。フッ化水素の性質について選ぶ問題。ポリビニルアルコールの構造式と平均分子量を求める問題。 選択記述 やや難

傾向と対策

問題は基本的な問題が多いが、問題数が多い上、計算問題が多いため時間内に解くという点では難易度は高めである。分野は理論分野を集中的に出題されており、有機や無機の分野でもそれに関連した理論的な計算をさせるので計算力、立式する能力をつけることが大事になる。

2017年度入試

科目 化学 解答時間 70分
時間に対して問題数が多いので、注意を要する。 理論 有機
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 理論・有機 アルコール、エステル、油脂に関する問題。

問1は化学反応式を立式することができれば容易。問3は生じる物質の化学的な性質を構造から類推することが重要。問5は二重結合の数を考えて、付加するヨウ素の量を考える典型問題であり、正答したい。

マークシート 標準
2 理論 塩化セシウムの結晶格子、ボルンハーバーサイクルについての問題。前者は教科書等にも頻出の事項であり、結晶格子のイメージが掴めていれば容易に回答できたであろう。後者も熱化学方程式を素直に整理していけばよい。 マークシート 標準
3 無機 気体の発生に関する出題。いずれの気体に関しても問われているのは基本的な知識ばかりである。代表的な化学反応式、各気体の色などはすらすらと言えるようにしておきたい。 マークシート、記述 標準
4 理論 化学平衡、反応速度に関する出題。反応速度の式と平衡定数の関係などが問われる総合問題。どの物質量を未知数にとるかなどで計算量が大きく変化するため、類題などで経験を積み見通しの良い解答を心掛けたい。 マークシート 標準
5 理論・有機 グリシン、ヘンリーの法則、溶解度積に関する出題。

溶解度積の問題は頻出であるが、その式が何を意味しているのかという本質的な理解まで及んでいない受験生が多くみられる。しっかりとその成り立ちまで理解していれば手に取るように現象を把握できるはずだ。

マークシート、記述 標準

傾向と対策

基本的な知識を問うた良問が多い。しかし70分という時間に比べると計算量の多い問題がある。スピード感をもって日頃の演習に取り組んでおきたい。

2016年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2015年度入試

傾向と対策

計算問題に注意。強固な計算力をみにつける

理論分野を中心に計算問題が多く出題されている。反応速度、圧平衡定数、緩衝溶液のphなど、広く出題される。
無機分野では難問は出題されないが、幅広い知識が必要となる。
有機分野は官能基の性質に加え、構造決定の問題が頻繁に出題されているため、市販の問題集で重点的に訓練しておくとよい。


2014年度入試

傾向と対策

計算問題に注意。強固な計算力をみにつける

理論分野を中心に計算問題が多く出題されている。反応速度、圧平衡定数、緩衝溶液のphなど、広く出題される。
無機分野では難問は出題されないが、幅広い知識が必要となる。
有機分野は官能基の性質に加え、構造決定の問題が頻繁に出題されているため、市販の問題集で重点的に訓練しておくとよい。