東京慈恵会医科大学医学部│英語の傾向と対策

東京慈恵会医科大学医学部の傾向と対策(英語)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2018年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2017年度入試

科目 英語 解答時間 60分
高いレベルの語彙力が要求される。試験時間に対して問題数が多い。 文法 読解
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 語彙、文法 空所補充形式である。始めの一文字は与えられているが、かなり高いレベルの語彙力が要求される。試験時間が短いため解けない場合はすぐに次の問題に取り組みたい。 選択
2 語彙、文法 熟語関連の出題が多め。選択肢の中にはかなり難しいものも含まれる。2016年度はCrane one’s neck, Take up on,等の熟語が問われた。 選択 やや難
3 語彙、文法 語句整序問題が2問。文法の知識も問われるが、熟語を知っていないと解けない問題である。2016年度はin awe of~等のあまり聞き慣れないものも出題された。 選択 やや難
4 文法 文法、語法に間違いがない問題を選ぶ問題が5問出題されている。文法はもちろん、動詞の語法の知識が要求される問題が多い。2016年度はriseやattend, absent等の語法が問われた。 選択 やや難
5 長文読解 長文の空所の入る最も適切な文を選ぶ問題。語彙レベルは標準的でいくつか難解な単語があるが分からなくても正解は選べる。 選択 標準
6 長文読解 代名詞が示す内容を説明する記述問題、英文和訳では文法、単語も標準的であり、特別な対策は必要ない。同意表現を選ぶ問題はやや難易度が高めであり、知らないと解けない。 選択、記述 標準
7 英作文 和文英訳。日本語からそのまま英訳が可能であり難易度は高くない。文法にミスがないようにして減点を防ぎたい。 記述 標準

傾向と対策

文法、語彙問題ではかなりレベルの高い問題がみられる。読解、英作文よりも文法、語彙に重点が置かれており高いレベルの語彙力を身に付けおく必要がある。語彙は単語だけではなく熟語もしっかり押さえておきたい。英作文、和訳は標準的な問題であり特別な対策は必要ない。語彙力で差がつく問題であるため語彙を増やすことが鍵。

2016年度入試

科目 英語 解答時間 60分
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 語彙 空所補充

︎語彙力・発想力を問う問題であるが、マニアックな熟語も出題されるため、すぐに思いつかなければ次に進む。2015年度はgive 人 the green light to V「Vするのを許可する」やat stake「〜にかかっている」などが出題されていた。green lightは「青信号」であるため、「ゴーサインを出す」という意味で考えれば正解に辿り着けるかもしれないが、こういった表現に慣れていない場合は難しい。

記述・記述式 やや難
2 文法・語彙 空所補充

語彙レベルが高い問題が出題されるが、形で攻めていく姿勢を崩さなければ正解はできる。curry favor with ~「〜に取り入る」、move that S V原形「〜と提案する」などが出題されているが、(    )の前後をみて、文法的に何が必要か判断すれば正解を導くことができる。語彙力以上に、構文把握力が問われることを意識したい。

記述・記述式 やや難
3 文法・語法 適文選択

第2問同様、意味ではなく形で考えるとよい。難易度はこちらの方が低いので、全問正解を狙う。

記述・記述式 標準
4 文法・語法 適文選択

文法・語法的な誤りを探し、消去法で解くと正答率は上がる。(4)のがやや難しいが、それ以外の問題は正解したい。notwithstandingは前置詞で使うことが多いが、本来は現在分詞であるため、分詞構文として使うこともできる。These differences notwithstanding, とすれば、「これらの違いにもかかわらず、」という意味にできる。

記述・記述式 標準
5 読解 同意語選択、空所補充、指示語、空文補充、内容一致、下線部和訳

テーマ:経済学と生物学の関係

高い語彙力を要する。空所補充はさほど難しくないため全問正解したいが、内容一致は紛らわしい選択肢が多く難しい。和訳問題はifの無い仮定法や関係詞の非制限用法など基本的な文法事項が含まれている。

記述・記述式 やや難
6 英作文 下線部英訳

標準的な英作文。小難しい日本語は含まれていないので、文法事項に注意して正確な英語を書けば良い。

記述・記述式 標準

2015年度入試

科目 英語 解答時間 60分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 語彙 短い会話文の空所に適語を補充する問題。始めの一文字は与えられている。 記述 やや難
2 文法・語法 選択式の空所補充問題 選択 やや難
3 文法・語法 短い文章が2つに分けられており、語法・文脈の観点から適切な組み合わせを選ぶ問題。 選択 標準
4 文法・語法 4つの文から正しいものを選ぶ問題。 選択 標準
5 長文読解 バイオマスエネルギーについて 選択 標準
6 英作文 下線部英訳の形式で出題されている。小難しい日本語を、いかに簡単な日本語に言い換えるかがポイントとなる。

・こなれていない→自然に聞こえないor不自然

・おもねっている→気に入られようとしている

・不快さをうむ→不快にさせる

問1 空所補充(語法)

問2 意味内容一致

問3 文補充

問4 文補充

問5 内容一致

問6 和訳

標準

傾向と対策

読解よりも、文法、語法、語彙の知識に重点が置かれている。

大問1 語彙問題

短い会話文の空所に適語を補充する問題。始めの一文字は与えられているが、多義語や普段とは異なる意味を問われているものが多く、柔軟な発想と単語の本質的な理解が必要である。

一例として、今年はagreeの意味が問われた。

I think nuts don’t agree with me.

agreeの意味は「賛成する」で覚えている人が大半であるが、根幹にある意味は「ぴったり当てはまる」である。

①意見が自分の考えにぴったり当てはまる→「賛成する」

②食べ物や気候がその人にぴったり当てはまる→「体に合う」

今回の出題では、②の意味で、「ナッツが自分の体に合わない」→「アレルギーで食べられない」という意味で用いられている。

大問2 文法・語法問題

ややレベルの高い熟語の知識が問われる。もしくは語法の知識が問われている。

2014年度はenvoy from, engage with, spring fromといった熟語が問われた。

大問3 文法・語法問題

語法・文脈から判断して正しい組み合わせを選ぶ問題。

(He was not a party)と(to this discussion.)

を組み合わせる問題が出題されているが、ここでもpartyの「関係者」という意味が問われている。

partyの本質は「人の集まり」であり、

①パーティー

②政党

③グループ

④参加者、関係者

という意味に派生する。

RPGで出てくる「パーティー」は仲間という意味で使われている。

大問4 文法・語法問題

優れた文法の知識が求められている。品詞や語法の知識を充実させておかなくてはならない。

大問5 長文読解

例年、科学をテーマの文章が出題されている。語彙レベルが高いため、テーマ別の単語を整理できる単語帳を使って準備しておきたい。

大問6 英作文

下線部英訳の形式で出題されている。小難しい日本語を、いかに簡単な日本語に言い換えるかがポイントとなる。

・こなれていない→自然に聞こえないor不自然

・おもねっている→気に入られようとしている

・不快さをうむ→不快にさせる


2014年度入試

傾向と対策

高い語彙力が必要

大問1
発音問題。センター試験用の発音問題対策の参考書などで対策をしてもよいが、発音問題ではあまりみかけないような単語が出されているため、対策の優先順位は低くしておく。

大問2、3
文法語彙問題。空所補充。ここで問われる語彙はかなり難問が含まれている。予測も難しいため、分からないと判断したら時間をかけずに次に進みたい。

大問4
文法語彙問題。語句連結による英文の完成。ここでも求められるのは語彙力である。慣用表現としてはマニアックなものも出題されるが、単語の意味が分かればそこから関連性を見いだすことができる。

大問5
文法語彙問題。正文指摘問題。難易度は標準的なものが多いが、高い文法力と語彙力が求められる。
読解問題。科学をテーマにした長文が出題されるが、語彙レベルが高いものが多いので、単語・熟語の知識を強化しておかなくてはならない。
慣用表現の中には、一般的な単語・熟語帳に記載されていないものもあるため、自分で書店で選ぶ際にじっくり中を確認するとよい。

大問7
英作文。基本的な構文・熟語を利用して書くものがほとんどであるため、語彙力をしっかり養っておけば書きやすい。