杏林大学医学部│生物の傾向と対策
杏林大学医学部の傾向と対策(生物)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。
※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。
2019年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 2科目100分 |
難易度 | ☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 総合 | 太古の酸素の発生。分類段階。体細胞分裂中期の特徴。細胞結合。人類の進化。被子植物の発生。ハーディー・ワインベルグの法則。神経経路。生態系。 動物の発生。C4植物。 | 選択 | やや易 |
2 | 総合 | 細胞周期と半保存的複製。光合成速度。 | 計算・選択 | やや易 |
3 | 総合 | 腎臓の再吸収。排出速度。グルコース輸送。濃度と取り込み速度。薬理の考察。 | 計算・選択 | 標準 |
傾向と対策
大問は3、4題で年度によって異なる。全てマークシート形式で内容は空所補充、実験考察グラフ問題を含むなど多様で計算問題も多い。すべて選べという設問もあり何を問うているかは間違えないようにすること。試験時間は2科目100分。
出題範囲の偏りはそこまでなく、幅広く出題される。浅い部分を作らないようにすること。やや出題傾向が高いのは体内環境、動物の反応、遺伝情報、生殖・発生だが、広い範囲をやや高いレベルで要求されている。ヒトの心臓、腎臓、脳神経といった器官と器官系は深い理解をしておきたい。計算グラフ問題は重点的に演習しておくことが重要となる。とにかく苦手分野を作らないこと。 難易度は問題によって易しいものからやや難しいものまで含み、なんとなくわかっている程度では得点できないようになっている。実験考察問題も出題されない年もあるが出されると考えて対策をした方が良い。回答時間がやや短く、回答順を工夫するなど効率の良い解答をしたい。 |
2018年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 100分(2科目) |
遺伝と生理を中心に生体の反応を扱う問題が多い。 | 遺伝 | 生理 | |
難易度 | ☆☆ | スピード | ☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 遺伝 | A ES細胞をテーマにノックアウトマウスの作成手順を扱う問題。遺伝学の基礎知識を確認し、遺伝確率を計算させる。B ノックアウトマウスの交配に関する問題。遺伝子の分配について、教科書的な知識を問う標準的な問題である。 |
選択肢 | やや易しい |
2 | 生殖 | A 動物の発生・生殖に関する問題。ウニなど下等生物の原口発生や胚葉分化など、発生学の基礎。B 母性因子の遺伝子についての実験を与え、考察させる問題。実験を正しく理解し次の実験を考えるなど、思考力を問う。 |
選択肢 | 標準 |
3 | 神経生理 | A 静止膜電位の基礎知識を問う。移動するイオンを問うなど、教科書レベルの問題。B シナプス前後のニューロンに電気刺激を与えた際の反応図を示し、考察させる問題。C 外界からの刺激に対し受容器がどのように反応するか、また脳の機能局在について問う。 |
選択肢 | 標準 |
傾向と対策
医学部らしく遺伝や生理学からの出題が多い。いずれの問題も教科書レベルを超えないものばかりで、選択肢形式のため解答は容易である。実験から考えさせる問題もあるが、時間は十分にあり、焦らず考えれば難しくない。標準的なレベルの問題集を用いて演習し、どんな問題も落とさず確実に得点できるようにしておきたい。 |
2017年度入試
科目 | 解答時間 | ||
難易度 | ☆☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
傾向と対策
2016年度入試
科目 | 解答時間 | ||
難易度 | ☆☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
傾向と対策
2015年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 100分(2科目) |
難易度 | ☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 生物Ⅰ,Ⅱ | 呼吸と代謝
内部環境の恒常性 酵素と反応速度 |
マーク式 | 標準 |
2 | 生物Ⅰ | 動物の刺激の受容と反応
ヒトの視覚器とその反応 |
マーク式 | やや難 |
3 | 生物Ⅰ | 生殖・発生
ヒトの生殖細胞の形成過程 |
マーク式 | 標準 |
4 | 生物Ⅱ | 個体群と生物群集
生存曲線,成長曲線 個体群内の関係,個体群間の関係 |
マーク式 | 標準 |
傾向と対策
出題は全分野からまんべんなくなされるが,特に「内部環境」,「動物の刺激の受容と反応」は毎年必ず出題されるようである。正確かつ高度な知識と考察力を要するので,教科書の発展学習・研究もしっかり理解しておきたい。人体の神経系,臓器等の諸器官もよく用いられるので,図説などを見てよく研究しておくと良い。
また,計算問題も頻出傾向にあるので,過去問や問題集等を用いしっかり練習をしておくこと。 |
2014年度入試
傾向と対策
教科書~図説レベルの実験は頭に入れておく全問マークシート方式である。医学部の生物は内容が偏りがちであるが、杏林大学では全範囲からまんべんなく出題される。動物の反応からの出題が多い。 内容としては基本的な内容が多いが、やや難しい問題も出題されるため、教科書や参考書で繰り返し訓練し、短時間の間で解くスピードを身に付けたい。 知識的な問題に関しては図説を使った学習が効果的である。 |