昭和大学医学部│生物の傾向と対策
昭和大学医学部の傾向と対策(生物)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。
※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。
2020年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 2科目140分 |
医学部的な問題は深く学ぶこと、ただし深く学びすぎないのも重要。 | 体内環境、動物の反応 | ||
難易度 | ☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 代謝、体内環境 | 内分泌の問題。ホルモンの問題。フィードバック調節の問題。TSHとチロキシン濃度の問題。医学部的な問題としては典型問題。この辺りは詳しく理解しておきたい。描図についても典型的で対策の差が出やすい。 | 論述、描図 | やや難 |
2 | 動物の反応 | しつがい腱反射の問題。屈筋反射の問題。 問4は詰まりやすいが臨機応変に流すことも大切。 | 描図 | 標準 |
3 | 遺伝情報、生殖・発生 | ゲノムの問題。有性生殖の問題。減数分裂の問題。論述以外は基本的なもの。 | 論述 | やや易 |
4 | 進化 | 生命の起源の問題。化学進化の問題。ストロマトライトの問題。共生説の問題。シアン化水素を問うのは珍しく、落としても差は出にくいだろう。論述は典型問題。 | 論述 | やや易 |
傾向と対策
問題形式は論述、記述、選択と計算問題や描図問題も出る。医学部的な問題(体内環境、動物の反応、細胞、代謝、遺伝情報)が多い。しかしながら、生態、進化・系統といった分野からも出題されることがある。字数制限の論述問題が多い。
毎年、大学教養レベルの問題が出ているが、それを解ける必要はない。重要なのは標準問題以下の問題でいかに点を落とさないかになる。本年は全体的に標準的な問題が多く、1の問4(1)(2)問5の描図、2問3問4の描図の問題は図説レベルの知識が必要でやや難なため差が付く。初めて見る問題用語が散見されるだろうがビビらないこと。多大より細かい知識が問われることは意識しておく。教科書レベルの知識と理解は必須だが、加えて図説を駆使して図を意識した学習を心掛けたい。 論述に関しては標準的な20~50字程度の論述を対策する。駿台の生物用語集をお勧めする。大学教養レベルの問題は過去問演習で良いだろう。わからないことは先生に聞くこと。過去問の周辺はそれなりに知識として入れておきたい。それ以上は簡単な大学教養の教科書を使うよりも他の科目の勉強に時間をあてた方が有意義だろう。 |
2019年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 2科目140分 |
医学部的な問題は深く学ぶこと、ただし深く学びすぎないのも重要。 | 体内環境、動物の反応 | ||
難易度 | ☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 体内環境 | 内分泌の問題。ホルモンの問題。フィードバック調節の問題。TSHとチロキシン濃度の問題。医学部的な問題としては典型問題。この辺りは詳しく理解しておきたい。描図についても典型的で対策の差が出やすい。 | 論述、描図 | やや難 |
2 | 動物の反応 | しつがい腱反射の問題。屈筋反射の問題。 問4は詰まりやすいが臨機応変に流すことも大切。 | 描図 | 標準 |
3 | 遺伝情報、生殖・発生 | ゲノムの問題。有性生殖の問題。減数分裂の問題。論述以外は基本的なもの。 | 論述 | やや易 |
4 | 進化 | 生命の起源の問題。化学進化の問題。ストロマトライトの問題。共生説の問題。シアン化水素を問うのは珍しく、落としても差は出にくいだろう。論述は典型問題。 | 論述 | やや易 |
傾向と対策
問題形式は論述、記述、選択と計算問題や描図問題も出る。医学部的な問題(体内環境、動物の反応、細胞、代謝、遺伝情報)が多い。しかしながら、生態、進化・系統といった分野からも出題されることがある。字数制限の論述問題が多い。
毎年、大学教養レベルの問題が出ているが、それを解ける必要はない。重要なのは標準問題以下の問題でいかに点を落とさないかになる。本年は全体的に標準的な問題が多く、1の問4(1)(2)問5の描図、2問3問4の描図の問題は図説レベルの知識が必要でやや難なため差が付く。初めて見る問題用語が散見されるだろうがビビらないこと。多大より細かい知識が問われることは意識しておく。教科書レベルの知識と理解は必須だが、加えて図説を駆使して図を意識した学習を心掛けたい。 論述に関しては標準的な20~50字程度の論述を対策する。駿台の生物用語集をお勧めする。大学教養レベルの問題は過去問演習で良いだろう。わからないことは先生に聞くこと。過去問の周辺はそれなりに知識として入れておきたい。それ以上は簡単な大学教養の教科書を使うよりも他の科目の勉強に時間をあてた方が有意義だろう。 |
2018年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 140分 理科2科目 |
総合問題が多く、医学に絡んだ内容を含め幅広い知識を問われる。 | 総合 | 遺伝 | |
難易度 | ☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 総合 | 細胞、タンパク質、プリオンなど、様々な分野からの総合問題。扱うテーマにはアンフィンセンのドグマなど高校レベル以上のものもあり難解であるが、細かい知識が要求されている訳ではない。記述問題が多く、知識というより、原理原則に基づいて論理的に考える思考力が問われる。 | 記述 | やや難 |
2 | 植物 | 植物の構造と機能に関する問題。発展的な内容であるが、教科書をきちんと理解しておれば解答できる良問。字数制限なしの記述や、実験結果を予想して描図させる問題もあり、解答には普段からの訓練が必要。 | 空欄補充、記述、描図 | 標準 |
3 | 細胞 | 生体膜に関する問題。脂質二重膜の基本的な構造から流動性の要因など、踏み込んだ知識まで要求される。また、半透膜の性質を利用した実験問題もあり、単なる知識ではなく、その知識を応用し考える力が必要。 | 空欄補充、選択肢、記述 | やや難 |
4 | 遺伝 | 遺伝学に関する基本的な問題。問一で用語の定義を問い、以降の問題で劣性(不顕性)遺伝の遺伝子が表現型として現れる確率を計算させる。教科書にもよく出てくるありきたりの単なる計算問題であり、完答したい。 | 選択肢、計算 | やや易 |
傾向と対策
扱うテーマとして高校以上の内容もあり、入試問題としては難しい部類に入る。内容としてはやはり医学(特に基礎医学)に関する出題が多い。記述・描図問題が多く、単なる知識だけでは対応できない。細かい知識を要求している訳ではなく、受験生の誰も知らないような内容をあえて扱い、論理的思考力を見ている。 |
2017年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 60分 |
発展的な内容を取り扱った難問。正確かつ幅広い知識が求められる。 | 論述 | 細胞 | |
難易度 | ☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 生物の分類、細菌や単細胞生物などの微生物に関する問題。細菌の栄養、免疫、遺伝など総合的に問う。 (1)は、標準的であるが、(2)からは発展的であり、特に問7でのヒトのテロメアの塩基配列を問う問題は高校範囲の知識を明らかに超えているといえよう。 |
記述 | やや難 | |
2 | 一酸化窒素を導入とした、マクロファージ、自律神経などにテーマを広げた総合問題。(1)(2)ともに細かな知識を問う。問5の、血管の断面を図示する問題などは難しく感じられた。 | 記述 | やや難 | |
3 | 生命の進化、地球の歴史に関する問題。時代区分、化石年代を特定する問題。 問1の、地球の歴史の時代区分を問う問題などしっかりとした知識が身についているかを問われる。 |
記述 | 難 | |
4 | 心臓に関する問題。部位の名称、機能について問う。グラフの読解などもある。全体として標準的な問題が多く、ここでしっかり得点することが求められているといえよう。 | 記述 | 標準 |
傾向と対策
全体として難問が多い。高校生物の内容を隅々まで理解すること、かつ正確な知識が求められる。人体の生理を題材にした問題が多い。 現役生なら7割、既卒生なら8割くらい得点したいところである。 大問2,4は医学部入学後も扱う内容であり、入学後を見据えて学習する姿勢が求められる。 全体として幅広い分野を取り扱っているので、多くの問題を演習し、幅広い問題に触れると効果的であるといえよう。 |
2016年度入試
科目 | 解答時間 | ||
難易度 | ☆☆☆☆☆ | スピード | ☆☆☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
傾向と対策
2015年度入試
科目 | 生物 | 解答時間 | 140分(2科目) |
難易度 | ☆☆☆ | スピード | ☆☆☆ |
設問別分析表
大問 | 区分 | 内容 | 解答方式 | 難易度 |
1 | 生物Ⅰ,生物Ⅱ | 細胞分裂 | 記述,描図 | やや難 |
2 | 生物Ⅰ,生物Ⅱ | 細胞膜、物質輸送 | 記述,描図 | 標準 |
3 | 生物Ⅰ,生物Ⅱ | 代謝、光合成、C4植物とCAM植物 | 記述,描図 | 標準 |
4 | 生物Ⅰ,生物Ⅱ | 動物の体内環境、ヒトの肝臓とはたらきについて | 記述,描図 | やや難 |
傾向と対策
ここ数年は記述に加え論述,描図が必ず出題されているので,教科書の確実な理解に加え,問題集等で論述,描図の練習を積み,また,詳細な知識を必要とする問題もあるので図説等も活用しておきたい。
問題数が多いので,時間配分に気をつけ,基礎~標準問題は確実に敏速に解けるようにしておくこと。 |
2014年度入試
傾向と対策
図説を使って知識を深めておく医学的な知識が問われる問題が含まれ、難易度は高い。 教科書レベルを超えた知識や図表も出題され、図説などを使って詳しい知識まで学習しておきたい。 空所補充問題は生物用語を正確に理解し、しっかり得点しておきたいところ。 医学関係の時事問題が出題されることもあるため、インターネットなどで情報収集も行っておきたい。 論述問題が中心となるため、解答の作り方は練習しておく必要がある。 |