兵庫医科大学医学部│英語の傾向と対策

兵庫医科大学医学部の傾向と対策(英語)を、年度ごとに掲載しております。過去から遡って確認する事により、より良い傾向を掴み対策を立てることが可能です。

 

※難易度・スピードの☆印は5段階評価になります。

2018年度入試

科目 英語 解答時間 90分
英文読解4問、和文英訳1問で例年通り。独立した大問であった文法問題が、ここ2年は長文に組み込まれた形になっている。 英文読解 和文英訳
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英文読解 空所補充 選択 標準
2 英文読解 語句整序 記述 やや易
3 英文読解 英文和訳、空所補充
(1)~(3)下線分の和訳
(4)空所補充
記述 i: やや難
ii: 標準
iii: 易
iv: やや易
4 英文読解 空所補充、英文和訳
(1)空所補充
(2)英文和訳
(3)文中のThe memoryを具体的に示しながら和訳する。
(4)文中のmythを具体的に示しながら和訳する。
記述 i: やや難
ii: やや易
iii: やや易
iv: 標準
5 英作文 天体の命名に関するコラムの文章を英訳する。計3題。 記述 やや難

傾向と対策

空所補充が多めのであるが、長文の中に組み込まれているため、解答に時間を要する。その中でも2017年は前置詞を選択する問題の割合が高く、句動詞をきちんと覚えておくことが必要であった。英作文は過去2年は量、内容ともに難易度が高くなっている。全体的に問題の文章量に対して時間が短い印象を受ける。英作文は限られた時間で解答する演習を繰り返す必要があるだろう。

2017年度入試

科目 英語 解答時間 90分
英作文を含む大問が5つと、例年とほぼ同じ分量 英作文 英文読解
難易度 ☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 英文読解 (ア)~(コ)すべて並べ替え問題
(ア)語群から、「10分の1」という単語ができる
(イ)test oneself against の熟語 (ウ)「死なせる」を表す慣用表現を用いる。(エ)end up で~に終わる
(オ)heap は「山」(カ)equivalent to は難語
(キ)慣用表現に注意 (ク)the proceed で「利益」
(ケ)難語が多いが、品詞から並びを考える
(コ)「~の跡を継ぐ」を表すよう並べる
記号 (ア)標準
(イ)標準
(ウ)標準
(エ)やや難
(オ)やや難
(カ)標準
(キ)標準
(ク)標準
(ケ)やや難
(コ)やや易
2 英文読解 (1)(ア)~(ソ)の空所を補充する。(イ)はfatalで「致命的な」、(キ)はaccountで、account for は「~を説明する」の意味である
(2)下線部の直前の文を参照する
(3)下線部を和訳する。分詞構文を用いている
記号 ・和文記述 (1)標準
(2)標準
(3)やや難
3 英文読解 (1)(ア)~(コ)の空所を補充する。(イ)はedge someone outで「押しのける」、(エ)はdie off で「死に絶える」、(コ)はtake advantage of で「~を利用する」
(2)下線部を訳す。ダイスの例えをうまく訳す必要がある
記号 ・和文記述 (1)標準
(2)標準
4 英文読解 (1)下線部を訳す。thisが示す内容は直前の文に示されている (2)banging ~the wall の部分は慣用表現であり、
「不満がたまりつつも」といった意味である
(3)難語が多いため、流れから推測しつつ訳す
(4)statisticsは「統計」の意味なので、統計的な記述の箇所を探す (5)wouldは仮定法であることに注意
和文記述 (1)標準
(2)やや難
(3)やや難
(4)標準
(5)やや難
5 英作文 和文を英訳する。envyとjealousの使い分けに注意。できるだけ平易な文章で書き、ミスを減らしたい 英語記述 やや難

傾向と対策

大問が5つあり、英作文も考慮すると、素早く問題を解き進めることが要求されるといえる。
記号による空所補充問題が多く、読解問題でも文法や語彙に関する理解を問われる設問も多いため、精読より速読を心掛けた方がよい場合もある。英作文はやや難しい和文を英訳する必要があるため、ここでも単語力、構文力が問われる。基本的な事項を反復して学習することで、時間内に解ききる力をつけたい

2016年度入試

科目 解答時間
難易度 ☆☆☆☆☆ スピード ☆☆☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度

傾向と対策


2015年度入試

科目 英語 解答時間 90分
難易度 ☆☆☆ スピード ☆☆☆

設問別分析表

大問 区分 内容 解答方式 難易度
1 読解 語句整序

▶︎短い英文中に整序問題が置かれている。接続詞の後のS+be動詞の省略や、enableなどの語法など、基礎的な知識を問う問題が多い。

記述式 標準
2 文法 空所補充

▶︎付帯状況のwithや名詞の語法などの知識が問われるが、heartとraceのコロケーションといったやや難しい問題も出題されている。

記述式 標準
3 読解 英文和訳、内容説明

テーマ:老化

▶説明問題の比重が大きく、解答作成の訓練をしっかり行っておく。和訳問題では、instead of ~ がどこの部分を就職しているか、といった構造把握力や、語彙の類推力が主に問われている。

記述式 標準
4 読解 空所補充、内容説明、英文和訳

▶︎4問中3問が和訳問題。構文はあまり難しくないが、専門用語が含まれているため、やや難しい。医学分野、生物分野の語彙対策をしっかりと行っておきたい。

記述式 標準
5 英作文 和文英訳

▶︎「緩和する」「蒸発させる」など英訳しづらいものもあるが、makeなどの基本動詞を利用して、語彙力をカバーする訓練を行っておきたい。読解問題同様、科学分野の語彙対策が有効となる。

記述式 標準

2014年度入試

傾向と対策

文法・語法に重点。基礎は完璧に

文法・語彙問題
整序問題は自動詞・他動詞の知識を必要とする問題や、熟語の知識を問う問題が出題されている。難易度はセンターレベルではあるが、問題数が多いため演習を繰り返して、品詞や文のつくりの理解を深めておく必要がある。日本語に惑わされずに、正しい英語の語順にすることがポイントとなる。
空所補充は形容詞、名詞などの区別を問う問題が多い。紛らわしい語句を整理して覚えておかなくてはならない。

読解問題
約3題出題され、医学や科学をテーマにした文章が多い。物語が出題されることもあるため、読み方を理解しておく必要がある。設問の難易度はそれほど高くないが、和訳問題は複雑なものが多く、構文を正確に把握する力が問われる。SVの把握から始め、句・節の把握など訓練をしっかりと行っておく必要がある。
推薦参考「減点されない英文解釈」

和文英訳
難しい日本語を柔らかく、理解しやすい日本語に言い換える訓練を積んでおく。そのうえで英訳を行えば、ミスを減らし、わかりやすい文章を書くことができる。1つの文章を2文に分けて書くなどの工夫も必要になるので、同じ問題を何度も書いて、型を身に付けるとよい。