医学部合格のために浪人は必要?不要?
医学部合格のためには浪人は「当たり前」という意見をよく聞きます。事実、私の大学では現役生は全体の半数にさえ至りません。
では、浪人は「必要」なのでしょうか?
私は学生活動の関係で千人単位の医学生と話をしてきましたが、医学生は大きく分けて2つのタイプに分けられると思います。
A・学校や塾などの指示に従い、素直にコツコツと勉強をしてきたタイプ
B・様々な勉強法を自分の中で消化して、独自の勉強をしてきたタイプ
医学生の大多数は《A》のタイプです。このタイプの長所と短所を挙げると
長所
- 勉強法に疑問を持つ必要がないため、精神的なプレッシャーが小さい。
- 同様の方法で取り組んでいる人が多いため、周囲の刺激を受けて、やる気が出やすい。
短所
- 受ける大学が難しくなればなるほど勉強の開始が早くなければならない。
- コツコツ勉強することから少しでも逃げると学習効果がかなり落ちる。
この方法をとった人の何割が成功しているかの統計はないため、成功率は分かりませんし、学習の低年齢化のため費用が多くかかりますが、数多くの人がこの方法で入学をしていることを考えるとこちらの方がおすすめではないでしょうか。
次に《B》のタイプの長所と短所を挙げます。
長所
- 学習効果の高い勉強法のため勉強の開始がある程度遅くても問題がない。
短所
- 自分の方法を信じる必要があり、精神的なプレッシャーが大きい。
- 効率を上げる探究を怠ればⅠよりも効果が落ちる。
以上の内容を総合しますと、勉強の開始が遅れた人がⅠのタイプを選ぶと浪人が「必要」ということになります。もしも、受験生の人で遅れを取り戻したければリスクを犯してでもⅡのタイプを選ぶ必要があるということです。
一個人の意見としては医学部に入るために浪人は必要ないと思っていますので、是非とも受験生の方には現役で合格してもらいたいものですね。
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