医学部に合格する!ための高校選び<高校選び編>
中学、高校からの対策!医学部に合格するには?
中学、高校から医学部現役合格を目指すには、どんな高校を選択すればいいのか、普段どう接すればいいのか。迷ったり考え込んだり。いくら悩んでも悩みは尽きません。
そこで2回に分けて中学生・高校生を持つ親御様向けに、医学部合格に向けて重要と思われる「キモ」となることについてお伝えします。
医学部に合格するための高校選び
難化する医学部受験で合格を勝ち取るには、まずは医学部受験に強みを持つ高校を選ぶことが第一歩となります。医学部受験強い高校を選ぶにあたっていくつかのポイントをお伝えします。
1.医学部合格者の割合が多い高校
医学部合格者が多いと、それだけ進路指導においてもノウハウが蓄積されているので適切な受験指導を受けることができます。合格者数は少なくても、定員の少ない高校で割合的に高い合格者を輩出している高校もあります。そうした高校では同じ志望を持って医学部を目指す雰囲気が日頃からあるので、自然と合格に近づいていけるでしょう。
注意すべきは、合格実績を競うあまり合格可能なレベルだけでの対応になってしまう高校があることです。生徒の実力とかけ離れた授業では、高校の履修内容のほとんどが身につかないまま受験を迎えることとなります。ただ案外とそうしたカリキュラムを組む高校は多くあります。逆によく引き上げているな、と感心する高校も。気になる高校の高校の偏差値と医学部進学実績を比べてみてください。色々なことが見えてきます。
2.医学部進学コースを設置している高校
昨今の少子化を受けて、進学希望者が多い医学部進学のためのコースを設ける高校が増えてきました。
医学部コースのメリットは、医学部の受験傾向に沿ったカリキュラムにあります。医学部などの医療系は、他の学部と違って職業と直結しています。一般的な学部ではそこまで問われない、志望理由や志望動機の強さ、適性が計られます。また出題傾向も他学部とは違いがあります。特に私立医学部では、大学ごとの傾向も大きく違います。
例えば福岡県立修猷館高校には、
「 医学部医学科進学希望者向けに、理科3科目(物理・化学・生物)の履修を可能にし、医療現場 のボランティア活動の実施などによって、志望実現 を強力にサポートしてい」る医進クラスがあります。理科3科目履修できることから、地元である九州大学医学部を念頭においていることが伺えます。
3.医学部受験を念頭に中高一貫
旧聞に属しますが、医学部を含めた大学受験を念頭に置くと中高一貫のカリキュラムはやはり有利です。中学一年から進度を早めにすることで、高校3年時の1年間を受験対策に充てることができる高校もあります。
高校受験をしないことによる「中だるみ」を心配する声もありますが、医学部受験を考えるとどれだけ多くの入試レベルの問題を解くかが鍵になります。多くの浪人生、多浪生と伍していかないといけない現役生にとっては、貴重な1年間になります。公立トップ校よりも中高一貫の私立が高い実績を上げている理由が、ここにあります。
ただし中高一貫校に高校から入った場合は、進度が早くなりすぎる傾向があります。中高一貫校に高校から入ることを検討している場合は、各高校の状況をよく把握しておいて下さい。