医学部に合格する!ための予備校選び
予備校、塾、家庭教師色々あるけど医学部受験には何がいいの?
予備校、塾、家庭教師色々あるけど医学部受験には何がいいの?
医学部受験を控えて予備校、塾などで選択に迷っている方に、教育のプロが業界の実情なども踏まえて、選ぶときの参考になる要素をお伝えします。
医学部受験に向けて
医学部合格に至るまでには色々な方法がありますね。ざっとあげても
- 集団授業
- 個別授業
- 自習型授業
- 映像授業
- オンライン集団授業
- オンラインマンツーマン授業
- タブレット学習
- ホームティーチング
- 独学
などなどさまざまな形態があります。
お子様にどんな形での勉強が適しているのか、選択肢が多すぎてわからなくなりますね。
授業内容に関しても
- 学校進度に合わせる
- 苦手単元の復習中心
- 医学部受験内容に特化する
- 無学年方式で縦割りカリキュラムを組む
などなど、こちらも多くの選択肢があります。
ここではそれぞれの特徴や、お勧めの予備校・塾をわかりやすくお伝えします。お子様の医学部合格にとって最適な選択をする上で参考にしていただければと思います。
授業形式の特徴
1.やっぱり集団授業がいいの?
集団授業は最も一般的な形式です。多くの予備校や塾で行われているほか、学校も集団授業が中心なので親しみやすい受験生が多いでしょう。集団授業を提供する予備校として代表的なのは、河合塾、駿台予備校などです。塾では、地域ごとに地元の実情に合わせた指導を競い合っているケースが多いです。受験特化型の塾や学校の定期テスト対策をサポートする学習塾など、様々な塾が集団指導を実施しています。鉄緑会のように、医学部受験生を主なターゲットとする集団塾もあります。
集団授業では、周りの受験生と一緒に勉強できるメリットがあります。一人で勉強する場合よりも競争が起こりやすくなり、勉強に対するモチベーションを維持しやすいです。友達との間で受験情報を交換したりするチャンスもあり、医学部合格に向けた学習を力強く進めやすくなります。
一方、授業のレベルや進度が合わない場合は、学習効率が悪くなったり、理解できないまま授業が先に進んだりするリスクがあります。「頑張ればついていける」くらいのレベルを目安に塾や予備校を選ぶと良いでしょう。
また1クラスあたりの人数にもチェックしてみてください。40から50人程度の大人数の授業から、5、6人程度の少人数の医学部予備校もあります。当然、人数が少ない方がより一人ひとりの生徒に対する対応が手厚いです。例えば、PMD医学部専門予備校は少人数制ゼミを実施し、少人数での密度の濃い学習にも対応しています。
2.個別指導ってどんな感じ?
以前は集団授業の塾や予備校が大半でしたが、最近はそれ以上に個別指導塾が増えてきています。個別指導という形態を作った明光義塾もありますし、集団塾が個別指導塾の展開も始めるケースも多いです。
明光義塾ではただわからないところを教えるというだけではなく、「自立学習」を目指して勉強の仕方を身につけてもらうことを目標としています。予備校や塾での勉強だけでなく医学部や医師になると自分で問題点や課題を見つけていかないといけませんから、その方法を身につけることができたら費用対効果は大変高いと考えられます。
直後復習、○×式学習法など、いかに効率的に定着を図るかをシステマティックに教えてもらえます。また「自立学習」ができるようになるには、「わからない問題を自力で解けるようになる」ことが重要です。先生は解き方を教えることばかりにこだわらず、ヒントを伝えたり、参照すべき教材を指導したりして、授業の中で勉強の仕方を身につけてもらうように意識しています。
明光義塾の場合は、1人の先生が3人の生徒を担当して順番に回って指導するスタイルが基本です。他塾にも目を向けると、個別指導では1:2のほか、個別教室のトライ(https://www.kobekyo.com/)のように、完全マンツーマンを実現している個別指導塾も見られます。医学部受験対策を考えても、個別指導だと1人1人の志望校に合わせた対策を行いやすいため大きなメリットがあります。医学部の受験情報に精通している講師がいる個別指導塾をチェックしてみてください。
3.自習型授業ってあまり聞かないけど?
言葉としては馴染みがないかもしれませんが、代表的なところでは公文式が自習型に含まれます。地域によっては公文以外のサービスが提供されていることもありますが、基本的には公文式が圧倒的なシェアを誇っています。
自習型の場合、一人で進めることができる教材の整備が必須です。公文式のプリントを見ると、細かいステップを踏んで少しずつ解けるようになる仕組みがあることに気づかれるかと思います。問題が解けたら先に進んでいく。学校進度に合わせることなく、何学年も先の内容を自分で進める生徒が多くいます。「まだ学校の友達がしていない問題を自分は解ける!」という感覚が、生徒のモチベーションになります。モチベーションアップの無限ループに入っていくと、小学生が高校単元のプリントに取り組むことも出てきます。よく大手予備校や医学部予備校などでオリジナルテキストを売りにするところがありますが、内容が市販の参考書などと大差ないケースも少なくありません。スモールステップで学習を進めやすい公文式の教材を使って、先取り学習をどんどん進めてみても良いでしょう。
公文以外の自習型学習塾としては、武田塾(https://www.takeda.tv/)があります。「授業をしない塾」を売り文句にしていることからも、自習型学習を重視する姿勢がうかがえます。授業を受ける形式だとどうしても受け身になってしまい、わかった気になっただけで学力アップに結び付かない人はぜひチェックしてみましょう。
このように自習型学習は素晴らしいシステムのように見えますが、いくつか注意しておくことがあります。
1つは受験対策です。中学、高校、大学と学校ごと、入試形態ごとにさまざまな試験があります。医学部受験などは特に、合格するためには大学別の対策を徹底していくことが必要です。傾向対策については、専門の医学部予備校などで対策をするのがより効果的でしょう。
もう1つは、ケアレスミスが起こりやすくなるリスクです。生徒たちは先に進むのが嬉しくてどんどん解き進めますが、早く解こうとするあまりうっかりミスが増える生徒がたまに見受けられます。早く解きたい気持ちもわかりますが、間違えないよう注意することも大切です。多くが解き方がわかっていて間違えているケースなので、もったいないですよね。医学部受験の場合、合否ライン付近に受験者が集中することも多いです。ケアレスミスによる1点、2点の失点が命取りになりかねません。ケアレスミスが癖になると、直すのに相当な時間がかかりますので気をつけたいところです。
4.映像授業は最近増えてる?
インターネット環境が整備されたことによって、急速に受講生が増えてきています。なかなか医学部受験に対応しているところはありませんが、Z会やスタディサプリなどの映像授業を使って、基本事項の習得を進めることは可能です。それ以外にも、多くの塾や予備校が参入してきています。大手では東進(http://www.toshin.com/es/)が衛星予備校を多数設置しているほか、集団授業を受けている場合でも、集団授業のスケジュールが合わない科目は映像授業を見るなどの使い方ができます。受験生はもちろんですが、部活なども忙しい高1生や高2生の利用も便利ですね。
映像授業は、時間と場所を選ばずに受講できることから、特に多くの時間を勉強に割くようになる受験生にとっては便利なコンテンツとなります。最近は復習に使ったり、移動時間に視聴したりできるように、1つの単元を10分〜15分程度にしている講義も増えてきています。
映像だと質問ができないという心配があるかもしれませんが、わからなかったところは何度も繰り返して途中で止めて理解する時間を確保して視聴することができるので、一方通行の集団授業よりもかえってわかりやすく理解度も高まる場合があります。特に医学部受験の際は、原理から理解する必要がある場合がありますので、じっくり考える時間も取りやすい映像コンテンツがあればメリットは大きいでしょう。
最近では、IT技術の進歩に伴って映像授業の付加サービスも充実してきています。例えば、生徒が映像授業を見ている際にリアルタイムで質問したり、AIが見るべき映像を選んだりするサービスが実現しています。医学部専門予備校PMDでは、atama+というAIを活用したサービスがあります。いくつかの問題に取り組むと、AIが弱点などを把握して必要な映像を選択したり、演習問題の量を調節したりしてくれ、高効率の学習に有用です。i-med医学部受験atma+コースという、自宅でatama+を使った学習ができるコースも設置されており、全国各地でAI教材を使った医学部受験対策が可能です。
atama+|AI × コーチ|AI(人工知能)を活用したラーニングシステム
5.オンライン集団授業
オンラインの集団授業は、ネット環境が整ったことで可能になった授業です。映像授業と似ていますがどこが違うのでしょうか。映像講義がいつでも視聴できるのに対して、オンライン集団授業はリアルタイムの授業になりますからより生授業に近くなります。
このオンライン集団授業に大きな進歩をもたらしたのが、化学専門オンライン予備校Quimicaです。通常のオンライン授業は一方通行で、時には受講生が集中力を欠くこともあります。オンライン予備校Quimicaでは何と受講生の顔がモニター上に映し出されて、なおかつ講師が生徒に質問しながら授業を進めます。生の集団授業と全く同じ緊張感を持ちながら、高品質の化学の授業を自宅に居ながらにして受講することができます。完全なる双方向の授業を実現しました。
またオンライン授業のもっとも大きな弱点であった、黒板の字が小さくて見づらく、いちいちノートに取らないといけないので、理解をする時間を奪うという課題も解決しています。一方Quimicaでは電子黒板を使い、大変見やすくなっています。生徒のデバイスとつながっていますので、電子黒板に書かれていることをプリントアウトすることにも簡単にできます。わからなかったところはLINEで質問もできますので、わからないままで積み残しになることは少なくなるようです。化学で伸び悩んでいる方は、ぜひQuimicaさんのWEBサイトを訪問してみてください。医学部受験に対応したコースもありますので、医学部を目指す生徒にとっては心強い味方です。
また、最近では新型コロナウイルスの影響で臨時休校となった学校や塾が、リアルタイムのオンライン授業を実施したケースも多いです。Zoomなどを使ったオンライン授業が身近な存在となった人も多いのではないでしょうか。
塾・予備校でもIT機器の整備が進めば、自宅にあるタブレット端末などを活用して、近くに塾や予備校がなくてもハイレベルな指導を受けるチャンスが広がります。PMD医学部専門予備校が運営しているi-medでも医学部受験ゼミコースがあり、自宅でも福岡校の集団授業を受講可能です。受験直前期も自宅で授業を受けられるので、通塾時間が不要なことや、感染症のリスクを下げられることなどの魅力があります。テストの結果を福岡校の生徒と競い合うこともできます。
アメリカの大学ではmoocs(massive open online courses)が、一般的になっていて単位認定試験もオンライン上で実施します。学生本人かどうかは、学生が文字を入力する際の「癖」で判断する仕組みです。アメリカでは学校に行かず、自宅で主に親が勉強を子供に教えるホームティーチングも盛んになってきていますが、そんなアメリカならではの技術であると言えます。日本でも新型コロナウイルス問題をきっかけにオンラインでの授業や単位認定などに取り組む大学が増えています。教育分野におけるICT技術の活用は今後もさらに進み、都市と地方での学習環境の格差が小さくなるでしょう。
6.オンラインマンツーマン授業
ネットのインフラが整ってきたことによってオンラインマンツーマン授業も可能になってきました。ただ医学部受験に適応したサイトが余りなく、手前味噌になりますがPMDが運営している「オンライン医学部予備校i- med(アイメディ)」が代表的なところになるかと思います。i-medには医学部受験マンツーマンコースが設置されており、受験情報にも精通した講師によるハイレベルな指導・サポートを受けられます。
オンラインで家庭教師と変わらない感覚で授業を受けることができるのは嬉しいですね。場所を選ばないので、自宅や外出先でもネット環境があれば大丈夫です。
また全国から、自分に合った医学部受験に精通した講師を選べる点も魅力です。私立医学部や国立大学で特殊な内容がある場合は、地方にいても対応が可能なのでとても便利です。医歯薬の国家試験や医学部編入試験などにも対応しています。予備校や塾でのマンツーマン授業と比べると、通学にかかる時間が必要ないのは大きなメリットです。
一方通行の集団授業の場合は、理解が不十分でも先に進んでしまいます。マンツーマンであれば理解の状況に応じて指導のスピードを調整可能です。時には他の単元にさかのぼって指導するなど、柔軟なカリキュラム設定ができます。経験豊富な講師によって、自分に合わせた説明方法をとってもらえることもあるでしょう。
- 志望校に合わせた授業が可能
- 特に私立医学部の場合は、大学によって問題傾向が大きく違ってきますので志望大学の対策は必須です。また医学部の推薦入試を受ける場合は、学校の評定が必要ですので、一般的には学校進度に合わせた授業を受け、定期テストでしっかり得点することが必要となります。現役生の場合、学校進度に合わせることによって理解度と定着度が上がります。こうした理由から現役生の場合、色々な高校の生徒が一緒に受ける集団授業では医学部入試に有利な面は少ないと言えます。
- 通塾の時間と体力を節約できる
- 医学部予備校が近くにあっても、どうしても通う時間はかかってしまうものです。少し早めに到着することなども考えると、往復で1時間以上かかる人も少なくないでしょう。仮に往復1.5時間かかる予備校に週3回通えば、年間で200時間以上を通塾に使うことになります。現役生で学校の近くにある予備校に通った場合、夏休みなど学校がない時期の移動を面倒に感じるかもしれません。時間だけでなく体力も消耗するので、通塾負担は極力避けたいところです。自宅で医学部に向けた専門的な授業をオンラインで受けることができれば、集中して勉強できる時間が増えます。
- いい講師を選ぶことができる
- オンライン指導では、受験情報に詳しくない講師が担当になってしまうといったリスクがあります。医学部受験を突破するには、大学ごとの傾向に精通している講師が適任です。大変残念なことですが、医学部予備校の講師はほとんどが、いわゆる「フリーランス」と呼ばれる雇用形態で、管理が行き届いていないケースがあります。保護者の方からは、経験が乏しい講師と自分の子供を接触させるのは、抵抗があると言う声が最近顕著に増えてきました。家庭教師のように、講師が自宅に上がる場合は尚更です。
PMDの講師は全員一般の雇用契約です。オンラインといえどもお子様の受験に大きな影響を与える存在なので、保護者の方にとっては安心材料と言えるでしょう。フリーランスとして雇用する方が、会社としての経費は抑えられますが、安心できる講師を雇用するためにPMDでは一般の雇用契約にしています。 - 「分かる」だけではなく「解ける」ところまで指導できる
- 集団授業では、どんなに優秀な講師でも「分かる」ところまでしか出来ません。これは授業形態における構造的な問題ですので、講師はどうしようもありません。講師からよく聞くのは、予備校がおこなうアンケートで次年度の給与やコマ数が決められるので成績の伸びは二の次になると言う声です。そもそも予備校の中には、講師ごとの成績の伸びさえも把握していないところがあります。生徒に人気があるかどうかが講師の次年度継続に関わってきます。分かりやすい授業と成績の伸びとは必ずしも一致しないので、「誠実な講師」ほどその齟齬に苦しむことになります。
- 「解ける」だけではなく「定着」まで指導できる
- マンツーマン指導もしくはごく少人数の授業だけが、生徒の「解ける」まで責任を持って指導します。生徒は「分かる」ことに一生懸命ですので、保護者の方に「解ける」ようになっているかを判断してもらえればと思います。しかしながら「解ける」では不十分です。なぜなら入試の時「解け」なければ意味がないからです。試験当日に「解ける」ためには「定着」しないといけません。定着のためには「繰り返し」が必要です。生徒自身で繰り返してもらうのが一番いいですが、スケジューリングも含めてそこまで自分でできるのは難しいかもしれません。
オンライン授業を受講した生徒の保護者の方々から頂いた声には
「授業を隣で見て確認できるので安心できる。」
「家庭教師と比べると、自宅に先生が来ないので親がいない時も授業を受けることができた。」
「講師といえども他人ですので、家庭教師を自宅にあげるというリスクがない。」
「帰省や家族旅行などの際に受講できたのは便利だった。」
などがありました。
他にも様々な声を聞きますが、私どもが当初思っていた以上のメリットが多くありました。IT機器をお持ちのご家庭も多くなってきていますし、AIを活用したatama+をオンラインでも利用可能になっていることもあって、オンライン授業はさらに受講生が増えることが予想されます。
PMD医学部予備校のオンライン授業「i-Med(アイメディ)」はこちら
<PMD医学部予備校のオンライン授業風景>
7.タブレット授業
代表的なところでは、進研ゼミのタブレットがあげられます。形態的に「授業」とは言えないかもしれませんが、「学力」がつくことは確かです。
医学部受験に対応したものではありませんが、通信教育のパイオニアである進研ゼミだからこそできるタブレット教材です。現在タブレット教材は小学生、中学生向けで、高校生向けは進研ゼミ高校講座+映像講義となっています。
教材は進研ゼミで蓄積されたものを使用しているようです。タブレット上で問題を解いていきます。間違った問題だけをやり直す機能がありますが、一度やると答えを覚えてしまいますのでやり直し学習には向きません。
また間違っても解説を生徒は読まずに先に進むことができてしまいます。その結果、分かっているところを確認するだけのことに時間を費やしてしまうことになりがちです。私の子供も受講していて感じていたのですが、コンテンツの質は間違いなくいいです。モチベーションを保つことが難しくなるかもしれませんが、「苦手なところを出来るようにする」ためのシステムがあればいいのではないかと思っています。
「映像講義」でも同じことが言えますが、現時点ではいいコンテンツであっても効果的に使うには全体を見通すことのできる講師や保護者が継続的にアドバイスすることが必要となるでしょう。
8.独学で医学部受験はできるの?
最近は少なくなっているようですが、医学部を受験する場合に「独学」も選択肢の一つではあります。大学に入ると、医師になるための勉強を自分の力で行うことが基本となります。そのため、PMDでは医学部受験をする段階で、独学の方法を身に付けてもらうことも重要な目標です。合格に役立つ受験情報の提供なども行いつつ、生徒が目標に向かってしっかり考えながら学ぶサポートを磨き上げていきたいと考えています。