京都大学医学部 2014年度 受験情報|入試問題の傾向と対策

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2015年度 京都大学入試問題の傾向と対策

受験データ

▶ 一般入試 
前期
科目
試験時間(二次)
二次
センター
難易度(二次)
形式
英語
120分
300点
50点
記述
数学
150分
250点
50点
やや難
記述
国語
 90分
150点
50点
物理
 2科目180分
300点
50点
標準
記述
化学
やや難
記述
生物
やや難
記述
地公
50点
面接
50点
小論文
合計
1050点
250点
 
 
▶ 面接
前期
時間
形式
10分
個人面接(1対2)
 
 
▶ 合格最低点 
前期
2012年度
2011年度
2010年度
868.8(1300)
920.28(1300)
 900.86(1300)
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傾向と対策~科目別~

 

英語

▶ 和訳問題、英訳問題、ともに難問

大問1,2 長文読解

主に下線部和訳が出題される。構文把握能力が問われ、分詞や関係詞などで修飾関係が複雑になっているものが出題されている。また、慣用表現が出題される場合は、覚えているそのままの形ではなく、少し形を変えたものが出され、応用力が問われている。2013年度ではno more than ~「~と同様に」がnot … any more than ~という形で、not so much A as Bはnot so much A but rather Bという形で出題されていた。文章そのもののレベルはやや難~難である。下線部の箇所の語彙が難しいものは前後の反復を利用して予測しなくてはならない。

たとえば、2013年度の問題では下線部のThis modification shapes more like an egg, ~の直前に~ can also be solved by changing the shape of the knob to oblate or prolate.という文章があるので、受動態でby以下に焦点を当てたことや、Thisの存在、changing the shapeとの関係からmodificationの意味がchangeと同じであると予測することができる。

 

大問3 英訳問題

英訳はいかに日本語を簡単なものに言い換えることができるかということがポイントになる。出題された日本語をそのまま英語にしようとするのではなく、自分が英語で表現することができるところまで、元の文を噛み砕いてやる必要がある。たとえば2013年度の問題の「その一端がうかがえる」といった表現は「その一部を知ることができる」と言い換えることができ、「睡眠不足は見過ごせない問題となっている」という表現は「睡眠不足は重大な問題となっている」と言い換えることができれば英訳が容易になる。また出題意図として文法力が問われているため、日本語を読んだ際、どの文法事項を利用することが求められているか、敏感に感じ取って英訳を行わなくてはならない。

 

大問4 リスニング問題

 

 

数学

▶ 誘導の無い問題を最後まで解き切れるか

大問6題が出題され、出題範囲は広い。どの問題にも誘導はついておらず、解答の糸口を見つけるのに苦労することになる。6題中2題ほどは難度の高い問題が含まれているため、時間配分にも注意する必要がある。簡単なものは先に早く解いてしまい、難しいものにじっくり時間をかけるとよい。つまり、問題の難易度を見極める能力が必要とされる。

 

 

 

物理

▶ 誘導がわかりにくい

空所補充形式の記述問題が多く出題されている。また、計算問題は導出の過程も求められるため日ごろから、演習の際にも自分で一から解答をつくり、論理的思考力を磨いておきたい。例年、力学と電磁気の問題は必出であり、その他は熱や気体の問題が出題されている。問題の難易度は標準的なものであるが、誘導が分かりにくい場合があるため、出題者の意図をうまくつかんでいく訓練を行っておきたい。

 

 

化学

▶ 化学平衡の問題は必出

標準的な問題が主であるが、難問も含まれている。2013年度は大問2が特に難易度が高い。電離平衡の問題であるが、式変形の発想に気づく受験生は少ないはずである。化学平衡の問題は例年必出であるため、式変形の理論はしっかりと理解しておきたい。構造決定の問題もよく出題され、年度によっては難しいものもある。他の旧帝大の問題にも多く触れ、発想力と知識をつけておく。計算問題も時間がかかるものが多いため、より速く解くことができるように計算力を磨いておきたい。

 

 

 

生物

▶ 遺伝子・タンパク質の問題は難問

出題はいろいろな分野から幅広くなされているが、中でも遺伝子、タンパク質、恒常性、発生、代謝の出題頻度が高い。例年、やや難しい問題が出題されている。

大問4題で、それぞれに小問5~6問といったところ。空欄補充問題や、最初の基本的な問題はミスなく確実に得点しておきたい。論述問題が多いので時間配分にも気をつける必要がある。

問題文そのものを理解することが難しいことがあるため、知識とともに読解力をつけておく必要がある。

教科書レベルの知識は確実におさえ、図説や参考書を利用して理解を深めておく。計算問題も骨のある問題が出題されるため、日ごろから計算をおろそかにせず、力を磨いておきたい。

知識のインプットが終わったら、すぐに演習問題のアウトプットを行う。それを繰り返すことで知識をより確実なものにしなければならない。

 

 

国語

 

面接

・受験票に同封された志望理由書を事前に提出

・筆記試験のでき

・なぜ医師になろうと思ったか、きっかけと経緯

・なぜ京都大学なのか

・部活動は何をしていたか

・欠席が多いのはなぜか

・臨床か研究か

・興味ある医学分野

・10年後、自分はどうなっていると思うか

・浪人生活について

・高校の総合的な学習の時間で調べたテーマについて

・学校で共同で作業したことはあるか

・気分転換の方法

・前期に落ちて後期に受かったらどうするか 

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