フィリピン医学部の紹介〜【海外医学部留学】紹介シリーズ

 

フィリピン医学部:フィリピンで学ぶアメリカ式医学教育

フィリピンの医学部はアメリカのメディカルスクール同様に学士号を所得後に進学するプログラムになります。
カリキュラムを含めて教育方針、使用するテキストもアメリカのメディカルスクールに則って策定、選別されており、卒業後はフィリピン国内だけではなく、アメリカの医師国家試験を受験する優秀な生徒も多数見られます。
日本の医師国家試験の受験資格に関しては現状、厚生労働省より個別に受験認定を受けた後、予備試験からの受験が可能となります。
また卒業後、外国人留学生のフィリピン医師国家試験の受験資格については注意が必要です。
以下に、フィリピンの医学部の特徴、進学方法、日本の医師国家試験との関係について詳しく説明します。

海外医学部コース

1.進学に必要な条件と入試制度

教育システム

前述したように、フィリピンの医学部は一度、4年制大学を卒業し学士号を所得した方を対象とした、メディカルスクール(医科大学院)としての位置付けになります。
よって医学部生のバックグラウンドは様々で、一度社会に出て働いていた方も含めて文系、理系問わず多くの分野から医師になることを志し、入学を掴み取る学生がほとんどです。

 

入試制度

またメディカルスクール入学のための統一試験(通称NMAT:The National Medical Admission Test)が行われ、医学部入学に必要なスコアを所得する必要があるため、確実な英語力と理系知識が必要とされます。
大学独自の入試システムはなく、NMATのスコアと大学の成績書および卒業証書の提出を求められます。(個別に学部長との面接を課すところも一部存在します。)

2.フィリピンのメディカルスクールの特徴

アメリカ式のカリキュラム

医学部の課程はは4年間で、基礎医学(1年次・2年次)と臨床医学(3年次•4年次)でカリキュラムが組まれています。
4年次は特に、1年間(365日)の臨床実習が行われ、各診療科を決められた日数ずつローテーションしていきます。

 

PLE(The Physician Licensure Examination)

また、フィリピンで医師免許を所得するためには、卒業後に行われる卒業後研修(PGI:post graduate internship)を1年間行うことが必須であり、その研修を終えると晴れてフィリピンの医師国家試験の受験資格を得られます。
参考までに補足すると、フィリピンでは、ここまでの過程を全て修了した段階で日本で相当するところの初期研修2年目までを終えたことになります。
よってフィリピンの医師国家試験に合格後は、専攻医過程として、医師のキャリアをスターさせます。

 

費用

フィリピンのメディカルスクールの学費は年間で約70万〜90万(プラスinternational student fee:留学生費が追加されるところもあります。)
メディカルスクールによって多少の差はありますが基本的には、日本の国立大学と同じか、トータルの就学年数で考えると少し安いくらいかと思われます。

 

卒業後のキャリア

フィリピンのメディカルスクールを卒業後のキャリアは多岐に渡っています。
フィリピン人の学生のキャリアとしては大半は、卒業後はフィリピンの国家試験を受験し、自国で医師として従事します。
しかし、上位10%程はアメリカ、オーストラリア、イギリスなどの英語圏のより先進医療を得意とする国々へ挑戦し、各国の医師国家試験を受験後、海外で働いています。
また卒業後は多くの国の国家試験を受験する資格を有しているため、海外の留学生にとっても非常にアドバンテージが高く、フィリピン人と同様に英語圏の先進国へと挑戦する者も少なくありません。
しかし現状、留学生のほとんどは国へ帰り、自国の医師国家試験を受験し医師として従事しているようです。
また余談ですがアメリカ人の中には、自国での医学部への入学競争率と学費コストの面からフィリピンでの医学留学を検討してる者もいるようです。

3.日本の医師国家試験の受験資格について

医師国家試験予備試験

前述したように、日本の医師国家試験を受験する場合は受験資格を得るために医師国家試験予備試験(1部試験・2部試験)と呼ばれるステップをクリアし、1年間の実地修練を終える必要がありますが、フィリピンのメディカルスクールを卒業し日本で医師として働いている方も既に存在しています。

4.メリットと注意点

諦めた夢にもう一度挑戦

フィリピンのメディカルスクールは、学士を所得していることが基本条件となっていますので、大学を卒業された全ての方にチャンスがあると思っていただいて構いません。
つまりセカンドキャリアとして医師を目指すことも可能だということです。
医師になりたかった夢を一度は諦めてしまったがもう一度頑張って挑戦したいという方、非常におすすめな進学先ではないでしょうか。

 

留学しやすい環境

またフィリピンは英語が広く使われている国であり、授業も原則英語で行われます。
もちろん現地語も存在しますが、どこへ行っても英語が通じます。
長い留学生活を考えても、英語一つで完結することは非常に安心です。
そして日本からのアクセスもよく成田から直通便も出ており片道約6時間ほどで到着することができます。

 

充実したアジア食

多くの留学生がいるため、食も非常に充実しておりハイクオリティな日本食レストランも多数あり留学中、食にストレスを感じることは一切ありません。
衣食住を考えてもフィリピンは留学には非常に適した場所ではないでしょうか。

 

注意点

留学前に知っておくべきこと
  • フィリピンはご存知の通り、東南アジアに位置しており一年を通して非常に暑いです。東南アジアの気候に不慣れな方には少し暑すぎる時もあるかもしれません。
  • またインフラの整備もまだ十分ではなく、豪雨の時期は交通が麻痺しやすい傾向にあります。
  • フィリピンの医学部は学生に積極的にコミュニケーションを取らせるグループディスカッション形式の教育にシフトしてきているため、高水準の英会話力が求められます。
  • また現在、医学部改革に伴って医学部が5年制にシフトし始めているメディカルスクールが増えてきている点も注目すべき点です。

5.フィリピンの医学部を目指す方へ

フィリピンと言えば、語学留学で非常に有名ですが、語学留学のみならず昨今はフィリピンのメディカルスクールに多くの外国人留学生が訪れています。
日本から比較的近い国であり、英語の環境で、英語で医学を学ぶことができる国です。
医学留学の新しい選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

 

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