センター試験の重要性
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前回、生物や社会の勉強法についてまとめましたが、それに関連して今回は、センター試験の重要性について話をしていきたいと思います。
現行制度のもとで国公立大学の医学部を目指す場合、必ず受験することになるのがセンター試験です。ほとんどの受験生にとって、「センター試験で選択していない科目を二次試験で受験する」制度(※九大志望者は注意してください)は関係ないと思われるため、基本的な5教科7科目を受験すると仮定して話を進めていきます。
5教科7科目を全て受験すると、英語の圧縮(250→200)を考慮して、総得点は900点となりますが、これをさらに各大学の配点に則って圧縮を行うと、二次試験を前にした、いわば持ち点のような形になります。ここで、センター試験対策において社会を雑に扱い、志望校の受験者平均よりも10点下回ってしまったと仮定しましょう。
当然ですが、失点分はセンター試験の中で取り返すことが理想の形です。しかし、医学部受験生にとってセンター試験は、満点近いスコアを出来るだけ多く揃えることが求められています。従って、事前の予定得点も実力から考えてぎりぎりのスコアを設定していることが多く、その点数を各教科で揃えてその上でさらに10点分取り返すということは非常に難しいことだというのは想像に難くないと思います。
では、二次試験で取り返すことは難しいのでしょうか。私の答えはYesです。何故ならば、自分が目指す大学を受験する他の人間=自分とほぼ同等の実力を持った人間と比較して、得意不得意に関わらず、コンスタントに同等の点数を取り続けた上で、何らかの教科で10点分取り返さなければならないからです。医学部を受験しにきている人間はほとんどが抜群の得意教科をもっているか全ての教科で満遍なくスコアを揃えることが出来ます。その中で10点抜きに出ることは簡単なようで実は難しいのではないでしょうか。
補足ですが、二次試験で逆転して合格したという話がよくありますが、それはセンター試験で失敗することがそもそも考えられないほど優秀な人物が、偶発的にセンター試験で失敗して、その後の二次試験で実力もしくはそれ以上のものを発揮して初めて起こることであって、最初から実力不足である人がセンター試験で失敗したからといって、二次試験での逆転を祈って突撃するというのは甚だ見当違いであるということは肝に命じてほしいと思います。
いかがでしたでしょうか。たかが、センター試験ですが、真面目に考えれば考えるほどその重みは無視できないものだと感じるはずです。センター試験の対策は12月から始めても妥協無く取り組めば十分間に合います。諦めずに頑張りましょう!