PMD数学科授業方針
概要
・医学部受験に必要な数学の単元を基礎から全て勉強していきます。
・数学ゼミクラスは週5日(1コマ100分)と授業が多いのが特徴です。
・週末の確認テスト、月末の定期テスト、年3回の実力テスト、毎週行われる過去問
演習、さらに模試で実力を鍛えていきます。
・国立医学部志望または共通テスト利用のための共通テスト対策も万全です。
年間講義概略
4月~8月(基礎力完成期間)
問題を解くのに必要な公式や標準的な解き方を身に付けていきます。
問題毎に最適な公式や解法は異なります。これをゲームに例えると、戦う相手に使うアイテムは、置かれている状況や相手のキャラクターによって違ってくるものです。また、持っているアイテムは多いほどいいですが、それを自由自在に操ることができないと宝の持ち腐れになってしまいます。
基礎力完成では、現時点で持っているアイテム(公式や基本事項)と、その使用方法(方針、解法)を見直し、入試に必要なアイテムをそろえ、基本的な使用方法を学んでいきます。具体的には、単元毎に必要な基本事項を勉強した後、その事項を使った問題を解いていきます。解けない問題は解説を受けて理解したのち、解き方を覚えていきます。それらを確実に覚えたかどうかは、確認テスト、定期テストで確認していきます。
9月~11月(応用力完成)
身に付けた公式と解法を組み合わせて、応用問題が解けるようにしていきます。
応用問題は、いくつもの解法を組み合わせて解く必要があり、解き方も1通りとは限りません。ただ、出題者の誘導にうまく乗る必要もでてきますし、時間的制約上、応用問題としての問題の組み合わせにはある程度相性が存在し、方針は絞られてきます。先ほどのゲームの例でいいますと、アイテムの組み合わせには無数にありますが、効率よくコンビネーションできるアイテムは絞られてくるということです。
応用力完成では、基礎力完成で培った充実したアイテムの基本的使用方法を、組み合わせて使えこなせるように練習していきます。具体的には、分野を分けない応用問題を解き、理解不足だった単元を見直して復習をしていきます。また、問題を全体的に見てどのように解いていくと解きやすいかを理解していきます。理解が完全かどうかは、確認テスト、定期テスト、実力テストで見ていきます。
12月~1月(実践力完成)
志望校・受験校各大学の過去問を解き、実践力を養っていきます。
応用問題を解くことによって、概ねどの問題にも対処できる実力はついてきました。しかし、まだ『井の中の蛙』です。『彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』とあるように、相手(大学)のことを知って受験する必要があります。過去問を解くと分かると思いますが、出題の形式、傾向、問題量、解答時間など大学によって異なります。それらを知り得て、初めて受験準備が整えたことになります。ゲームの例ですと、いままでがアイテムを使った訓練で、いまからはフィールドに出た実践練習といえるでしょう。相手の土俵上では訓練どおりにいかないこともあるでしょう。それをどのように対処していくかを過去の土俵を使ってシュミレーションして備えます。
実践力完成では、応用力完成で鍛えたアイテムの応用的使用方法を、入試でいかんなく発揮できるよう実践訓練や対外試合をしていきます。具体的には、志望校・受験校の5年~10年分の過去問を解いて、問題に慣れるようにします。併せて、出題傾向と自分自身の弱点と比較し、目標点数が取れるように不得意分野を補強していきます。
実力が志望校合格に達しているかは、確認テスト、定期テスト、実力テスト、また各種模試で達成度をチェックしていきます。
共通テスト対策
2020年度から始まる共通テストでは、冗長な問題文の中から必要な条件を取り出して問題を解くことになります。日本語の読解力や雑多な文章から抽象化する能力が求められます。共通テストの問題を前期から扱い授業の中で解説、解きなおしをすることによって早い時期から新傾向に対応できるようにしておきます。