【医学部編入】志望理由書の書き方と成功例

1. 志望理由書の重要性

医学部編入試験では、志望理由書が合否に大きな影響を与えます。志望理由書は、単なる出願書類ではなく、なぜ医学部を志望するのか、どのような医師を目指すのか、どのような学びをしたいのかを論理的に説明するものです。

特に、社会人経験者や他学部出身者が医学部編入を目指す場合、なぜ進路変更をするのかを明確に示すことが求められます。本記事では、志望理由書の構成、書くべきポイント、成功例を紹介します。

 

医学部学士編入コースはこちら

 

2. 志望理由書の基本構成

志望理由書は、以下のような論理的な構成で書くのが基本です。

1. 導入(結論)

「なぜ医学部を志望するのか」を簡潔に述べる

端的な結論を先に書くことで、読みやすさが向上

2. 動機(背景・経験)

どのような経験から医学に興味を持ったのか

他学部出身者なら、なぜ医学部に進む決意をしたのか

具体的なエピソードを交えて説明

3. 将来のビジョン

医学部でどのようなことを学びたいのか

将来どのような医師になりたいのか

社会や医療への貢献について述べる

4. 志望校の選択理由

その大学を選んだ理由(カリキュラム、研究内容、教育方針など)

他の医学部ではなく、その大学で学ぶ必要性を示す

5. まとめ(再確認)

志望の意志を強調し、結びの言葉で締める

3. 志望理由書を書く際のポイント

(1) 明確な動機を示す

「医師になりたい」という理由だけでは説得力が弱くなります。自身の経験や背景をもとに、具体的なエピソードを交えて述べることが重要です。

良い例:「大学時代に◯◯病の研究を行い、治療法の発展に興味を持ったことがきっかけで、臨床の現場で直接患者と向き合いたいと考えるようになった。」

悪い例:「医師は人を助ける仕事だから魅力を感じた。」(抽象的すぎる)

(2) 他学部出身なら「なぜ進路変更したのか」を明確に

他学部から医学部へ編入する場合、なぜ進路を変更するのかを明確に説明する必要があります。

良い例:「◯◯学部で学ぶ中で、基礎研究よりも臨床医療に関心を持ち、直接患者の治療に携わりたいと考えるようになった。」

悪い例:「医学に興味を持ったから。」(理由が弱い)

(3) 志望校の特色を盛り込む

どの医学部でも当てはまるような志望理由では、説得力に欠けます。その大学の教育理念、特色、研究内容などを調べ、それに基づいて書くことが重要です。

良い例:「貴学のPBL(問題解決型学習)を取り入れたカリキュラムに魅力を感じ、自ら考えて行動する力を養いたいと考えている。」

悪い例:「国立大学なので学費が安く、偏差値が高いから。」

(4) 論理的に書く

主張が一貫していることが重要です。「医学部に入りたい理由」と「将来の目標」がつながるように書きましょう。

4. 志望理由書の成功例

【成功例】

志望理由書(800字)

私は、医療の現場で直接患者と向き合い、命と健康を支える医師を目指しています。現在、私は〇〇学部に所属し、△△分野の研究を行っています。しかし、研究を進める中で、「基礎研究よりも、臨床の現場で患者に貢献したい」という思いが強まり、医学部への編入を決意しました。

私が医学に興味を持ったきっかけは、大学時代に参加した病院でのボランティア活動です。そこで、慢性疾患の患者さんと関わる機会があり、医師が患者の人生に大きな影響を与えることを実感しました。また、家族が重病を患った際、医師の適切な判断と治療によって大きく救われた経験を持ちます。このことから、単に病気を治すだけでなく、患者の人生を支える医療の重要性を感じ、自らも医療の道を志すようになりました。

将来は、臨床医として患者と向き合いながら、医学研究にも貢献できる医師を目指したいと考えています。特に、貴学のPBL(問題解決型学習)を取り入れた教育方針に魅力を感じています。自ら考え、学ぶ力を身につけることで、医学の進歩に対応し続ける医師として成長できる環境があると考えています。また、貴学が力を入れている○○分野の研究にも興味があり、将来的に臨床と研究を両立させる医師として貢献したいと考えています。

医学の道に進むことは決して簡単な決断ではありませんが、これまでの経験から、私は医療の現場でこそ最大限に力を発揮できると確信しています。貴学での学びを通じて、医師としての基礎をしっかりと築き、患者に寄り添える医師を目指したいと強く願っています。

5. 志望理由書の添削ポイント

医学部への動機が明確で具体的

エピソードがリアルで説得力がある

志望校の特色が反映されている

将来の目標が明確で論理的につながっている

6. 医学部編入試験の志望理由書におすすめの参考書

『医学部編入試験 志望理由書・面接対策テキスト』(KALS)

『医学部受験 志望理由書の書き方』(東京アカデミー)

『医学部合格のための小論文・志望理由書対策』(メディックメディア)

7. まとめ

医学部編入試験の志望理由書では、単に「医師になりたい」と書くだけではなく、具体的な経験やエピソードを交えて、論理的に動機を説明することが重要です。また、志望校の特徴をしっかり調べ、それに合った理由を述べることで説得力が増します。

PMD医学部予備校では、志望理由書の個別添削指導を行っており、受験生一人ひとりに合わせたアドバイスを提供しています。無料相談も受付中ですので、ぜひお問い合わせください。

 

医学部学士編入コースはこちら